表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/103

サクラの最後っ屁!

 学園長室から部室に帰る道中、三人はふくの「大好きじゃよ」という言葉を噛みしめていた。


「アタシ、独身のオスだったら、ふく様にぞっこんになっていたかも。」


「すごくうれしい言葉だもんね。」


「そうですね。とても安心する、そんな気持ちになりました。」


「そういえばレン君、女王様の豊満なお乳はどうでしたか~?」


「や、どう……って。サクラさんだって大興奮だったじゃない!?」


「いや~。アタシと同じ背の高さなのにオトナって違うわよねぇ~。」


 サクラは腕を組んで何かを実感したような表情で語っていた。するとリコが傍に来て、何やらもじもじしていた。レンは疑問に思い、首をかしげる。


「レン君はその……お乳が大きい女性の方が好きなのですか?」

 

「いやいや!そういうわけじゃないよ!?お、オレはサクラさんのが好きです……。」

 

「スケベだわ……。」


「レン君はもともとスケベです。」

 

「な!?……も、もうそんな話はいいから、早く部室の片付けをしに行くよ!」


 レンたちが話していると、部室へ到着した。中に入り、荷物をまとめた。次にこの部室を使う人たちのために、入念に掃除した。

 自分たちの持ち込んだ道具とかはなかったが制作したものをどうするか悩んでいた。風の精霊を付与している魔道具をサクラはぎゅっと持ってレンに近づく。


「レン君。これ、アタシもらっていい?」


 それを見てレンは魔道具の様子を見る。


「うん。壊れてないから大丈夫だよ。」


「そうじゃ、なくて……レン君が作ってくれたものだし、思い出として持って帰りたいの。」


「みんなで作った物だよ。それに、使えない人が持ってても道具は悲しいし、使うことができるサクラさんが持ってくれると、シルフも喜ぶよ。ね?リコさん。」


「はい、使いこなせる人にしっかり手を貸すように言いつけているので使ってください。もちろん壊れたらみんなで直しましょう。」


 サクラは魔道具を机に置き、レンに飛びつき、抱きしめて、頬にキスをする。再び魔道具を持って部室の出口に走り、扉の前で止まった。


「レン君のバーカ!ニブチン!……また、『豊穣の儀』で会おうね。……アタシのだいすきなヒト。」


 サクラは勢いよく部室を出ていき、その足音は一気に遠くなる。レンは突然のことで、茫然としていたが、だんだん言葉の意味が分かり尻尾が膨れた。


「な、なんだい……オレには嫁さんいるのに。」


「調査の時に、レン君が報告書を書いているときに、サクラさんと話して、レン君のことが好きだと伺っていました。」


「リコさんは知ってたの!?」


「はい。あのような形で奪いに来るとは思っていませんでしたが、諦めてくれたようです。」


 レンは苦笑いを浮かべながら、隣でフンスコしているリコを見た。サクラが去り、部室の片付けもほとんど終わった状態なのでレンたちも帰ることにした。

いつもありがとうございます!

『良かった!』

『面白かった!』

『続きを見たい!』

と思って貰えましたら、

お話の下にあります

☆☆☆☆☆

から作品への応援をお願いいたします。

面白かったと思ったら☆を5つ

つまらないと思ったら☆を1つ

正直に伝えていただけると今後の作品にしっかりと反映していきたいのでよろしくお願いします。

また、ブックマークも頂けるととても嬉しいです!

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。

何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ