レプレの不思議な体質!
「はぁぁ!何とか間に合ったよ!ガブさんのおかげだよ♪」
ガブと呼ばれる狼型獣人がいつの間にかレプレの隣に立っていた。レプレは黒くて長い髪の毛がどんどん消えていき、顔の文様も消えた。みるみる身長が低くなり、普通の兎族のサイズになった。そんなよくわからない現象を目の当たりにしたリコとサクラは驚きのあまり硬直していた。
「君たちが、学園の生徒さんだよね?このネコの男の子はもう大丈夫だよ。」
「……あ、ありがとうございます。あなたたちはいったい……?」
「俺はガブ。氷狼フェンリルの息子。こっちの兎はレプレ。俺たちは父、ヴォルフの指示のもと君たちを助けに来た。」
リコとサクラは安心して腰を抜かしていた。レプレはレンの脈拍や、呼吸を見て「うん。」と頷くと、リコのもとへと歩き、
「今日はここでキャンプをしようか?さすがに彼はまだ動かせないから。」
そういわれ、リコはレンの収納カバンからテントを取り出して、展開する。
「これって、わんこの発明品じゃん!?どうして持っているの!?」
「こ、これはレン君が作ったものなのです。ポチおさんのお嫁さんからレシピをもらって作ったみたいです。」
「ほぇ~。じゃあ、彼は魔法技術士になるんだね?」
リコが頷くと腕を組んでうんうんとしていた。バラバラに粉砕したドラゴンの調査が終わったのか、ガブが戻ってきて二人に尋ねた。
「三つ質問がある。このドラゴンは赤い鱗に角が欠けている個体だったか?このドラゴンを斃した方法は何なのか?最後に、君たちは【煉獄】を耐えられたのか?この三つを答えてくれ。」
二人は答えられる精神状態でないと判断したサクラが前に出て答える。
「はい、赤いドラゴンで左右の角の長さが違いました。ドラゴンはレン君が組み上げた【氷結】をリコちゃんが発動させて凍らせ、アタシが魔力弾で打ち砕きました。【煉獄】ですか?あの、強力な魔法は水の魔法と【守護】で何とか守り抜きました。」
ガブはそれを聞いて、通信用魔道具を取り出して連絡を始めた。
「もしもし、父上。学園の生徒は保護しました。はい、ドラゴンは彼らが討伐したようです。ええ、【煉獄】も受けきったうえでの討伐になります。はい、男子学生が魔力枯渇で瀕死になっていたので、レプレの魔法を行使して救出しました。はい、わかりました。ふく様にもお伝えしてください。」
通信を終えるとレプレが足元に立っていた。
「義父様?」
「ああ、今報告した。君たち、彼が回復したら連れて帰ることを父上から提案されているが、どうする?」
リコとサクラは目を合わせて保護を求めようとしたが、目を覚ましたレンが起き上がり、王族のガブと痛みにひるまずに答える。
「いっ……。これは、オレたちの……卒業試験です……。最後までやらせてください……!」
ガブはレンの答えを聞き、フッと笑ってキャンプの火を起こした。
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