表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/103

仲直り!

 翌日、学園に着くと担任のサムから保健室に行くようにと伝えられた。授業をすべて終わらせて保健室へと行くと、めえが執務中だったようで話しかけると、机の上に置いていた本を手渡される。

 それにはしおりが挟んであり、本の題名は『魔法大全』と書かれた握り拳ぐらいの分厚さがある書物であった。

 

 レンはそれを持って部室に行き、リコと一緒に本を開く。その中にはこの国にある全ての魔法が記されており、当然【召喚】も記載されていた。そして、しおりの挟んであるそのページを開くと、【重撃】と書かれたページであり、短かったが説明と条件が書いてあった。


【重撃】

 紋章の複製および複合させる魔法。対象の紋章を複製することにより魔法の威力・範囲の向上、複数紋章の複合で属性の変化を可能にする。条件は以下の通り。

 ・一人では発動不可能。

 ・絆を深めた者同士、魔力を共有することで発動条件が満たされる。

 ・紋章の複製、重ね掛け、複合は【重撃】の持ち主が可能。

 ・魔法の発動・威力などは相方に依存する。


 と書いてあった。レンは腕を組んで納得した表情をする。


「昨日は必死でリコさんと発動したけど、発動条件ってあんなに厳しかったのか……。そりゃあ、一人で発動できないんじゃ入学の魔法確認の試験時に何も反応がないわけだ。」


「これで合点がいきました。最初の時に発動したのは、魔道具と私、レン君がリンクしたことで発動条件が満たされ、昨日の訓練ではレン君と直接リンクしたことで再度発動条件が満たされたということになりますね。こんなわかりにくい条件や、効果までもあの短時間で解析するなんて女王様はすごいですね……。」


「ねえねえ、この複合って面白そうだね。」


「複合魔法は時間と魔力も相当必要なので連発は厳しいですね。あまり調子に乗ると直ぐに魔力切れになりますよ?」


 話し合いをしていると部室の扉が開かれた。そこにはサクラが立っており、気まずそうな顔をしていた。ずっと立ったまま黙っていたので、リコが扉を閉めてもらう意味も兼ねて問う。


「どうして、そこに立っているのですか?活動に来たのではないのですか?」


「えっと……リコ……さん。ごめんなさいっ!」


 サクラは突然リコに謝罪をした。リコは何のことかわからず首をかしげていた。サクラは胸に手を当てて決心して口を開く。


「その、昨日の模擬戦を見て……あたしが勘違いしていました。」


「え?一体どういうことですか?」


「リコさんは天才だから努力なんてしてないって勝手に思って、妬んで……。決闘の申請は昨日のうちに取り消しました。本当にごめんなさい!!」

 

 サクラが頭を下げていると、リコは立ち上がり、サクラの手を両手で握った。その行動に驚いているとリコはニコッと笑った。


「サクラさん、あなたのおかげで私は沢山いいことがありました。謝罪はいりません。むしろお礼したいです。」


 そう言い、ズイズイとサクラに顔を近づけていく。リコの顔は真剣そのもので近づく。同じ女子から見てもリコは美人であり、彼女を追いかけているヒトもいるという。鼻が引っ付きそうになると、サクラの中で何かが開花しそうになった。

 

「え、いや、そのぉー……レン君!ちょっと見てないでリコさんなんとかして~!!」


 こうしてサクラとリコのいざこざは無くなり、決闘もすることがなくなった。

いつもありがとうございます!

『良かった!』

『面白かった!』

『続きを見たい!』

と思って貰えましたら、

お話の下にあります

☆☆☆☆☆

から作品への応援をお願いいたします。

面白かったと思ったら☆を5つ

つまらないと思ったら☆を1つ

正直に伝えていただけると今後の作品にしっかりと反映していきたいのでよろしくお願いします。

また、ブックマークも頂けるととても嬉しいです!

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。

何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ