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リコと戦闘訓練!

 最近のレンはとても忙しかった。もちろんリコやサクラが忙しくないということではなく、単純なキャパオーバーになっているということ。魔道具の研究、戦闘訓練、自分の魔法の研究、授業とタスクがこなせていなかっただけである。

 魔道具研究の進行は順調だった。ポチおの助言もあり大きく前進し、精製の成功確率が上がりそろそろ大容量化にも手が出せる段階になってきた。

 リコの方はずいぶんと余裕になったようで、研究も仕上げに入ったようだ。サクラは毎日部室には来るが、リコとは一切口を利かず、リコと二人きりになりそうなら、すぐに部室を出ていくようである。

 レンが部室にいるときは二人が同時に来ることはないがそれぞれ話しかけてきていた。

 サクラの実験のほうは題目が決まったようで、急ピッチでこなしていた。時間をずらしているようだが、実験後に戦闘訓練も行っているようで決闘宣言前と比べるとかなり自信があふれているようだった。

 肝心なレンの戦闘訓練はというと、もともと慣れていないこともあり進捗は良くなかった。相手がリコというのもあるのだが、とにかく遠距離からフルボッコにされるのだ。

 接近戦に持ち込もうとしても速射・連射の利いた早い魔法が複数飛んできて防戦一方。そのため下がらざるを得ない状況になり、素直に下がってしまえば裏で準備していた大魔法で仕留めに来る。完全に掌の上で転がされていた。

 リコ自身、戦闘は得意でないと言っていたが、運動が苦手なだけで固定砲台としてはかなり脅威だった。連射・速射・狙撃もなんでもこなし、極めつけには大規模魔法も放ってくる。

 こんなのとどうやって戦うのかレンは疑問に思っていた。一瞬自分の魔法についても考えていたが、あれから発動ができず、どの方法を試しても自身の魔法は発動することがなく、魔法なしの頃とほとんど変わらない状況であった。レンは部室の前の草原に寝転がり、空を眺めた。

 

「やっぱ魔道具に頼るしかないのかな……。」


「しかし、生活用魔道具や戦闘用魔道具では速射性はあっても規模が小さいと思います。」


「だよねぇ……。」


 レンが落ち込んでいるのがわかると、リコが慌てて身振り手振りでレンを励まそうとする。

 

 「しかし、レンくんはさすが猫族ですよね。私の速射魔法を簡単に躱されると思っていなかったので、常に二つの魔法を同時に組まされています。」


 「そりゃ、当たったら痛そうな音がしてくるからねぇ。」


 自分の作った紋章を封印する石を空中に投げて考えていた。するとポチおの言ったことを思い出した。火の魔法陣を六枚紙に描き、【結合】の魔道具でそれぞれを石に封印していった。

 そしてミスリルの長細いくず材を集めて筒状のものを作った。見た目だけならこん棒のように見えるものだが、中身は空洞でレンの作った石が丁度入るサイズである。

 石を中に入れた状態で動力部に魔力を流すと石が勢いよく飛んでいく仕組みだった。リコは彼が何を作っているのか見当もつかずに首を傾げた。

 

「これはなんですか?」


「へへ~ん、次のオレはちょっと違うぜ!競技場に行こう!」


「あ、待ってください!」


 レンとリコは競技場へと向かった。

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