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あなたのルートで息の根を止めてたまるか  作者: 宇和マチカ


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8/17

意外な接点

お読み頂き有難う御座います。


「……まさか、黄金のガサガサに喰われてるんですか?弟さんが」

「はっ!!た、ち、つ!」


 えっ、ホントにそうなの!?それだったら話違ってくるわね。だったら可哀想な弟さんの仇を是非取りたいに違いないな!だって黄金のガサガサに喰われた弟さんがいるなら是非とも退治したくなるに違いないものね!

 さっきのヘタレな叫びは、何かの間違いとしてスルーしといてやろう!!


「タ行がどうかしましたか!?そんな事情をお持ちだったなんて。仇ならさぞかし憎々しいし恨めしいでしょう!?

 是非ともやっつけないといけませんね!!」

「し、失言でした!!違うんですデアシラ!」

「いえいえ、ご遠慮なさらないで。弟さんの仇ならさぞかし憎さで元気増幅100倍ですよね。

 頑張ってください。私も僭越ながら薬草を寄付させて頂きますので」


 本当は薬草なんて寄付したく無いけど、ケチると良くないしね!


「違うんですデアシラ!!あれは、僕の実の弟なんです!!」


 弟お?

 コイツは何を言ってるのかしら?兄弟のようなペットとかならまあ、分かるけどそれ系?


「あの黄金のガサガサ……はですね!!僕の弟のガーランドなんですううう!!」


 えっ何?

 だから何言ってんの?まさか黄金のガサガサに立ち向かえって言われ過ぎて恐怖で壊れた?


「実はですね」

「聞きたくないです関わらないで」

「君の薬草調合技術で僕の弟を元に戻せるかも知れないんです!!未来でチラ見したんです!!なのに、頼む前に君、弟に喰われちゃうし僕も毒で死ぬし!!」

「未来でってどういうこった!?」

「聞いてくれるんですね!?」


 し、しまった。

 コイツの術中にハマってしまったあああああ!!私のウッカリさんんん!!


 そして、水を得た魚の如く喋る喋る。ゴホゴホしながら喋るもんだからドン引いたわ。

 ちょっと心配になるくらい咳き込むもんだから、私の蜂蜜薬草ティーを啜らせた。


「デアシラ、美味しいです。君は本当に優秀で可愛いですね……」


 いい歳してほっぺたピンクが似合う、可愛いはにかみを向けるな。絆されんぞ。

 ちょっと不整脈を起こしてしまったけど、誤差の範囲内よ。褒められるの久々で嬉しいとか思わないんだからね。私の顔のタイプはカーデンだから。アイツは諦めたから似たような婿養子を探すけど。


「君は本当に優秀で可愛いですデアシラ。それに比べてあのズズグロさんは……!!

 危険な土地に勝手に入るわ、立ち入り禁止の場所に入るわ、上級生や教師に絡むわで大変だったんですよ!!意地悪を同級生にして逆ギレして疎まれて」


 うわー。

 記憶に新しーいー。相違なーい。


 何でも、ですよ。ヒートアップしてグダグダ喋って分かり辛いのを纏めると!

 コイツ、未来から来たって言うのよ。

 ……私が黄金のガサガサに喰われた未来から。て事はよ。

 カーデンと、ヒロインがくっついたEDルート(途中)から来たのか!!

 酷い!

 だけど、転生してる私が存在する訳だから、他の奴もループしてる可能性あるのかー。関わりたくねー!

 後、あんまりにも記憶が合致するから、私もしかして2回転生してんのかも。


「デアシラ、君の乗り物酔い止めの薬草が弟に効くと思うんです!!」


 おい、言うに事欠いて何でよ。


 どんなミラクルが私の乗り物酔い止めの薬草にもたらされたのさ。引くわー。私の優秀さを青田買いしたいのは分かるけど引くわー。


「言うに事欠いて……。危険生物から人間に戻せるような効力は無いでしょ」

「前には効いたんです!!」

「はあ?」


 え、冗談じゃなくマジなやつ?顔がマジだけど。

 ……冗談でしょ?嘘ーん。


「偶々持ち歩いてた、君の薬草を口に突っ込んだら元に戻ったんです!!」


 え、引くわ。よく、弟とは言え……黄金のガサガサの口に突っ込めたな。飲まそうと思ったな。一応人体に害はない作りだけど、購買に卸してただけなのに。ちょっとしか売れなかったし。

 ……もしかして、口に突っ込んだのも偶々で駄目元か。そうなんだろうな、説明書き以外のご使用許すまじ。でもそんな副作用が有るとは……お金が儲かりそうだし、黄金のガサガサに襲われない!私の未来は明るくなってきたわね。真っ当に生きてて良かった。


「兎に角、弟を助けないと……また悲劇が起きてしまいます」


 あ、そうだった。それが先よね。


「魔術学院に弟さんが行くってことですか?」


 ヒロインを貪りに行くんなら止めないけどな。

 結構此処から遠いけど、もし此処がスタート地点ならよく辿り着けたなあ。歩きにくそうな短い足してんのに。


「そうか、君は知らされていないんですね」


 そんな痛ましそうな顔を向けられても、協力する気には全くなれないわー。金色の睫毛が長いイケメンだけど。


「此処で弟を止めないと、君の村は8割がたの村民が亡くなられます」

「何ですって!?」

「君のご両親もお亡くなりになるんです。弟と冒険者達の戦いに巻き込まれて」


 だから我が物顔にカーデンとヒロインが私の家に無断で住んでたのか!?

 いや、その事を知ってるってことは。


「魔術学院はそれを私に何故教えなかったの!?」

「ズズグロさんの家がですね。その、圧力を」

「あの女……!!」


 いつの間にそんな権力と財力を付けてるんだ。あれか、チート的な?前世で誰かが苦心して拵えた叡知を、横流ししてる薄汚いパターン!?

 まさかアイツも転生者!?あ、有り得るかも。

よきお年を。

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