表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたのルートで息の根を止めてたまるか  作者: 宇和マチカ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/17

忍び寄る過去の夢

お読み頂き有難う御座います。

過去の話が出て参りますので、悲惨なシーンが御座います。

「……デアシラ、よく聞いてください」

「夜も遅いのでゆっくりお休みくださいお客様」


 必殺、慇懃無礼後ろダッシュを繰り出し、私は電波魔導師をシカトすることに大成功した。


 ふう!危ない危ない!ウッカリ流されでもしたら身の破滅だわ!

 未だに怨恨が有り余るもの!軽い気持ちで復讐?未来の敵討ち?に走って、ウッカリ加害者になったら明るい村民計画が台無し!!


 目指せ!宿屋を継ぐ婿を迎えて山も谷もない和やか村民エンド!





「はあっ、はあ!!」

「デアシラ、危ない!!」


 嫌だ。

 嫌だ!!

 助けてカーデン!!


 貴方の魔術なら、きっと届く!!こんな時ぐらい、早く助けてよ!!


「怖いっ!もう戻りたくないっ!カーデン助けてっ!!」

「ポポピー!デ、デアシラ!?」


 あの女が、カーデンに抱きついたショックで術式がほどけて……。抱き合ったふたりの姿に……恐ろしくて、絶望して。

 私の視界は、黄金のガサガサの……。


「いぎゃああああ!!」

「デアシラーーーーーーー!!」


 叫んでないで助けてよ!!嫌だ、痛い!!

 涙と鼻水で、溺れそう。

 喉痛い!痛い!



 ……うん?喉?


「……何て事なの」


 この、適当な木が無計画に組まれたせいで変な柄な天井は、私の部屋よね。

 目茶苦茶リアルな夢を見ちゃった。

 ……あの野郎&あの女が……私を……。


 嫌だ。

 ま、負けたくない。

 震えが……。震えが、止まらない。


「水でも飲んでこよう……」


 喉ガッサガサだわ。

 いや、……ガサガサ地雷です。


 いかんな、めっちゃ夜中じゃん。部屋に時計無いから何時か不明だけど。……くそう。鼻水めっちゃ出るじゃないか。泣きすぎて鼻痛いし叫んだせいで喉痛い。


「あ」

「デ、デアシラ?」


 何で、灯りも消した食堂裏の井戸にひっそり居るのよアルファーディ先生よお。

 幽霊か。彷徨くな。


「あの、デアシラ?」

「……従業員以外お断りな場所に入ってこないでください」


 何で話しかけてくるかなあ。こっち来ようとすんな。


「な、泣いてたんですか?」


 あ、やべ。どーせ誰も居ないと思って顔すら拭いて来なかったわ。ランプどっから持ってきた。仕度前の乙女の顔を照らすな。


「辛い夢を見たんですか?」

「む、村人も大変なんで」

「……やはり、貴女は……」


 何だこいつ。思わせぶりなリアクション止めて早く帰らないかなあ。気持ちが、刺々しくなってくる。


「デアシラ、辛いことがあったなら、聞きますから」

「ありあしたー」


 あ、口が回らないわ。おまけに手も震えるし。釣瓶がなかなか上手く動かない……。


「あ」

「僕が汲みますね」


 アルファーディ先生が難なく組み上げた水が、私が持ってきた素焼きのカップにトプトプ注がれる。


「……」

「か弱い……、そうですね。……貴女も、守らなくては」


 あ、ブツブツ呟きながら帰ってった。

 ……何だあいつ。

 まあ、ちょっと夜中だから手に力が入らなかったから、助かったけど。


 あの金髪、夜中でも月夜を反射して綺麗。

 ……魔術学院関係者でなきゃなあ。

 何のイライラもなく……付き合えた、かもしれない。いやでもあの言い回しは地味にイラッとするか。

 ……うん、いや。悪夢が悪いわ。

詳細な過去の夢って怖そうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 黄金のガサガサ超こわいっす。 金色の巨大ゴキブリとカマキリとバッタが組合わさったみたいな感じを想像してしまってますが、なんかちがうかも。 映画のエイリアンとかナ○シカに出てくるのとか虫っぽ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ