文化祭
これは、高校の文化祭での出来事である。
「ねえ、パティ、あんた写真部でしょ。写真撮ってよ。」
俺の名は橋口和征。通称パティ
で、横で写真撮ってと頼んできた女は神田幾美
クラスのカースト上位にいる女。と誰にしゃべってるんだ俺?
「いいよ、どうせ部活の一環で撮らなあかんし」
「じゃあ、撮るよ、はい、チーズ。」
「現像できたら写真みせてよ。」
「いいよ、現像できたらあげるよ。」
数日後
「あかん、あかん。これは絶対、神田には見せられない。さすがにこの写真はあかん。」
「あ、パティ、写真現像した?」
「げ、神田。現像したことは、現像したけど---。」
「現像したなら見せなさいよ。」
「どうなっても、知らないからな。ほらよ。」
「どれどれ、なにこれ、私の左下半身写ってないやん。」
「だから、見せたくなかったんに。一応その筋の専門家に見てもらったんやけど、浮遊霊の仕業らしくて、特に害はないらしい。」
「なら、よかったけど、気持ち悪い。」
数ヶ月度
学校に、橋口と神田の籍ははなくなっていた。
「あいつら、今頃どうしてるんやろ。」
完