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モンスターマスター 〜最強のスライム使い〜  作者: 旧暗
第1章 チュートリアル的なお話
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祝勝会

「ランク戦に意気込むのも良いですが、まずはご飯にしましょう!お腹空いちゃいましたよ」


アリサの言う通り、確かに腹が減った。

マスターってどういうもの食べるんだろう...

俺がそう思ってマスターの方を見ていると、


「何を考えているか大体わかったが、私も人間と同じものを食べるよ」


「あ、そうなんだ」


「食材買いに行きたいんですけど、付き合ってもらってもいいですか?」


「もちろんだよ!楽しみだな〜」


「そ、そんなに期待しないでくださいね///」


アリサは照れ臭そうにそう言ったが、美味いパターンか下手なパターンかどっちなんだろうか...



ーーアリサの家



「ただいま〜」


「お邪魔します」


「お帰りなさい。ユウジさん、マスターさん昇格おめでとうございます」


少し顔を赤くしながら彼女がそう告げた。

ここで鈍感な主人公なら「怒ってるのかな?」とか言うだろうが俺は違う!


「照れてる?」


これが正解だ!


「て、照れてません!」


彼女は去っていった。

マスターの方を見ると呆れた顔でこちらを見ている。


「いやユウジ...合ってるとは思うが、今のは駄目だろう...」


「マスター...女の子って難しいな」


「あ、あはは。とりあえずご飯準備しますね」


「ありがとう」


アリサが準備をしている間、マスターと今日のことについて話していた。


「マスター今日半端なかったな」


「相手を舐めていることはないが、駆け出しの人、モンスターも多かったみたいだしね」


「ショウに関しては杞憂だったけど、よく考えてみればこの世界に来ているのは俺だけとは限らないんだよな...」


「そうだね...当面はランクを上げつつ、そこら辺の情報も調べてみよう」


「出来ました〜。ユリ運ぶの手伝って〜」


「分かった」


流石にそこまでしてもらうのも悪いと思い、

「い、いやご飯作って貰ったし運ぶのと洗い物は俺がやるよ」

と声をかけるが、


「いえいえ、好きでやってるのでいいんですよ」


と断られてしまった。

うーんしつこく言うのもあれだし、ここはお言葉に甘えるか。


「じ、じゃあお願いするよ」


「もっとリラックスしていいんですよ?自宅だと思ってくださいね!」


「じ、徐々にそうしていく」


「お姉ちゃん。運び終わったよ」


この姉妹手際がめちゃくちゃ良い。


「ありがとうユリちゃん」


「それにしても俺は運が良いな...」


「へ?どうしたんですか?」


頭の中で考えていたつもりが声に出ていたようだ。


「あ、ごめん声に出てたか。いや、本当なら死んでてもおかしくなかったところを、マスターに出会って助けてもらった上に、美人な姉妹の家でお世話になれるなんて」


「ユウジ...ナンパみたいだぞ」


「び、美人だなんてそんな///」


「ユウジさん...」


マスターが呆れて、アリサが照れて、ユリちゃんがドン引きしてる。


「すいませんでした!」


必殺!土☆下☆座

遊◯王のようなテンションで言ってしまった。


「ま、まぁ悪気があったわけではないんだろう?」


マスター!流石俺の相棒!


「もちろん!思うままに言っただけだ!」


ラブコメの主人公みたいになってきたな...


「ま、まぁご飯にしましょう!ほ、ほらユリも!」


「う、うんそうだねお姉ちゃん」


気を取り直して食事を口にする。


「美味い!アリサ料理上手だな!」


「ありがとうございます。ユリも手伝ってくれたんですよ!」


「わ、私はそこまで」


「ユリちゃんもありがとう!いやー美味い飯食うと嬉しくなるね」


「い、いえいえ美味しかったのであれば幸いです」


「うむ、とても美味しい」


「というか、本題を忘れてました!これ祝勝会ですからね!」


「あ、すっかり忘れてた」


「私からも...おめでとうございます」


ユリちゃんが笑いながらそう言った。

綺麗な笑顔だなと思ったが、これはセクハラになると思い、控えた。


「ごちそうさま。美味しかったよ」


「ごちそうさま。ユウジに同じく」


「お粗末様でした」


その日はそのまま布団を敷いて寝た。(流石に布団は自分で敷いた)

言っとくが部屋は別だしマスターもいるし、変なことは何もなかった。(深い意味はない)


激動の一日がこうして終わったが、この世界での戦いはまだ続くと何者かが俺に語りかけてきた気がした。

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