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モンスターマスター 〜最強のスライム使い〜  作者: 旧暗
第1章 チュートリアル的なお話
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いざランク戦!

 ユウジ達はランク戦にエントリーすべく、受付に訪れていた。少し緊張しながら、受付を済ませる。


 ちなみに、この世界には 『漢字』 が存在しておらず、ユウジがアリサに尋ねた際には「何ですかそれ?」と言われていた。

 ユウジはこの際 『違和感』 を覚えたのだが、良くも悪くも深く悩まない性格のため、それ以上気にすることはなかった。


 ちなみにアリサは観客席の方で若干高めのテンションでユウジ達を応援してくれている。これに対してユウジは、「良い子だなぁ」程度の認識だったが、他の出場者に妬まれていたことは知る由もない。


 余談になるが、ランク戦に出るためにはモンスター手帳が必要となる。

 ユウジはそれを知らずに驚いていたが、アリサが「私はランク戦をする予定がないので」と言って、手帳をユウジに手渡してくれたお陰で難を逃れた。



 ──試合会場



「さぁー始まりました! ブロンズランク戦! 今回も選手達の熱い戦いを期待しましょう!」


 アイと名乗るお姉さんが元気よく挨拶をし、大会の説明を行う。その隣には本大会の解説役であるゴールドランクのリュウという男が座っている。


 ユウジは戦ってもいないのに、自分よりもカッコよくて人柄も良さそうなリュウに負けた気分になった。

 そんなユウジをマスターが悲しい顔で見つめる中、男は顔じゃない! 中身だ! と呟き、さらにマスターに同情され、勝手に落ち込んだ。


 大会形式

 ・16名トーナメント

 ・優勝者がブロンズランクに昇格


 ──1回戦


 ユウジ達の初戦の相手はジョンという男で、どこかユウジ達を馬鹿にしている雰囲気だった。とはいえ、一応挨拶くらいはするかと思い、ユウジが挨拶をすると、雑魚の名前は覚える気もないと言って去ってしまった。この時ユウジとマスターはあることを察していた。


 マスター vs リトルドラゴン


 ユウジはマスターに攻撃の指示を送る。マスターはそれを了承し、早速リトルドラゴンへ向けて攻撃を繰り出す。



『スラアタック』



 本気で攻撃するとリトルドラゴンが死んでしまいそうだったため、マスターは極力手加減をして体当たりを食らわせる。

 ……ちゃんと手加減をしたのだが、リトルドラゴンはめちゃくちゃ吹っ飛んでそのまま戦闘不能となった。


 ユウジが「あれ死んでないよね?」とマスターに確認を取る。マスターは冷や汗を浮かべつつ、大丈夫だろう……と呟いた。


 実況解説も開始直後の決着に驚き、リュウは「ただの体当たりなのにものすごい威力だね」と苦笑いしていた。同時に「ブロンズランク戦でこれ程の逸材を観られるのは嬉しいことだよ」と喜んでいたのだが。


 ちなみにユウジは後にこの時の戦いについて、負けフラグって異世界でもあるんだな……と語っている。


 ──2回戦


 2回戦はアイジと言うトカゲ使いの少年がユウジ達の相手となった。ちなみにユウジがトカゲと言ったら、リザードだ! と本気で怒られたので、ユウジはリザードと呼ぼうと心に誓った。


 とはいえ先程のジョンとは違い、ユウジ達にきちんと挨拶をして楽しい勝負にしようと言ってきたので悪い人物ではない。その分ユウジ的には罪悪感があるのだが……



『スラバースト』



 マスターがオーラのようなものを溜めた後、それを放出する。リザードに全ての攻撃がヒットし、そのまま倒れる。アイジもこれには唖然としていた。


 リュウもこりゃ解説殺しだねと言う中、アイジが泣きそうな顔でユウジとマスターに駆け寄る。


「頑張ってくれよ! 優勝してくれ!」


「う、うんありがとう」


 申し訳ない気分になりつつも、ユウジは感謝する。良くある無双系の主人公もこんな気持ちになっていたのかもしれない……

 ユウジは先輩方の気持ちを感じたのであった……


 ユウジとマスターが勢いに乗るなか、そんなユウジ達を見ている影が2つあった。不敵な……というよりも不気味な笑みを浮かべている。


「……そう簡単に優勝できると思うなよ?」


「その通りだ。俺達がいる限りそうやすやすと優勝はさせん」

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