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夏の日の憂鬱
僕の部屋に親友を呼んだ。都会
に住んでいた頃の親友は蚊が苦
手だった印象がある。鐘が鳴っ
た。麦わら帽子を被った親友が
いた。高額の品かな。蝿がブー
ーンと眉と眉の間を飛びゆく。
右耳右目左目左耳と、場所を変
え飛ぶ。鼻がなぜかむずむずし
て手とか口とかが手遅れの域で
、袖やタオルで追い払おうとし
てももう体うごかず駄目らしい
。親友は体が変な方向に向きキ
レイな身体という印象は消えゴ
ンと右足左足を打ち鳴らすだけ
だった。親友の名を呼んだが、
虫が怖いのか無視をしてきた。
麦わら帽子を被った人と虫たちが本文に隠れています。




