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今日も疲れました(^o^)
「…誰かいるの…?」
私はよろりと立ち上がると、光の方へ問いかけた。
けれど返事はない。
やっと暗闇から抜け出せるという安心感と、誰か自分以外の人がいるのかもしれないという期待も手伝って、私は光の方へ歩いて行った。
しかし、近づくにつれてその光は、さっき私がいた家の灯りだと気づく。
一瞬がっかりしたけれど、それは一転期待へ変わる。
私は家を出る前に明かりをつけていかなかった。ということは、今まで誰かが家にいたってことだから。
私は家まで走った。そして、勢いよくドアを開けた。
「…あれ…誰もいない……」
中には誰もいなかった。小さな丸机に、長い新品の蝋燭が、カンテラの中で煌々と燃えるのみだった。
「でも、今まで誰かがここにいたってことだよね…。
…一体誰なんだろ。この家の人かな。」
ふう、と溜息を吐きながら、座り心地のいいソファへ遠慮がちに座る。
これからどうしようかと考えながら。
ここに寝かされていたということは、ここにいてもいいってことだと思う。というより、そうするしかない。
けれど未だに、家の持ち主に会えていないから、身の置き場に困ってしまう。
いつになったら帰ってくるのかな…
ー考えていたその時、ふいに、鼻をくすぐる良い香りがした。…ミートソースの匂い。
鼻をくんくんと動かしながら匂いの元を探ると、暖炉の上にお皿が置いてあった。
お皿の上の器を覗くと、それはおいしそうなドリアだった。溶けたチーズが、とろりと広がっている。
お腹が空いていたようで、思わずお腹がぐぅーと鳴る。
(…でもこれ、きっとこの家に住んでいる人が自分用に作ったものだよね。勝手に食べちゃうわけにはいかないかな)
…でも冷めちゃったらまずくなるだろうし、それなら…
なんていうのは建前だけど。
「…あれ? なんか書いてある。」
ドリアの器を退けると現れた、下の皿に書いてあった文字を読んだ。




