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愛がほしい怪物  作者: 七つ花
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3

(ここはどこなんだろう)


裸足のまま、ぺたぺたと床を走り、ドアノブに手をかけた。開いたドアの隙間から、冷たい風が吹きこんでいる。そのままドアを開けると、私は目を丸くした。


ーそこには信じられない光景が広がっていた。


まず圧倒されたのは、思わず声を失うほどの、高い高い木。普通じゃないくらい。

背丈がとても高い針葉樹で、私の身長の何十倍もありそう。


地面には柔らかい草が生えていて、先端の丸まった茎のような植物があちらこちらに生えていた。


「私の他に…誰もいないの?」


バルコニーを下りて、自分がいた家を見渡してみた。


まりあって名前が書いてある…まるで私のために用意されたみたい。



…どうして、誰がこんなことをしたの?

私は一体、今どこにいるの?


「…んーと……んん?」




……そんなの考えてもわかるわけないか。



…分からないことを延々と考えるよりも、随分と久しぶりに見上げた青い空に、私はただただ心奪われていた。


せっかくの久しぶりの外だもの。夢でもなんでもいい、細かいことなんてどうでもいい。


遊びたい…!


私は草むらへ駆け出し、素足で走り出した。



胸いっぱいに、新鮮な空気を吸いながら。

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