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3月2週目 面接(プロローグ)

とりあえず

3月3周目某日


「現在は3回生とのことですが、塾の講師の経験がおありなのですね?」

「はい、先日まで大学の近くに下宿をしていました。下宿先の近くでそちらと同じような形式の塾で1回生から指導していました。次から4回生なのですが、残りの単位も少なく学校には週に2回ほどしか行かなくてもよくなったので、こちらから通うことにしました。そのため実家の近くのこちらで働きたいと思いました。」

「わかりました。経験者となれば頼もしいですね。ちなみに指導経験のある科目はどのくらいですか?」

「基本的には中学生の英語と数学が多かったですが、受験前などは国語と社会もレギュラーで入っていました。小学生の経験もあります。高校生は英語なら任せていただけると思います。」

「そうですね。うちもレギュラー授業は英語と数学が多いですが、テスト前には社会と理科のテスト対策授業が増えますね。事前に受けていただいたテストの点数も問題ありません。」


 そこからは給料や雇用形態・授業形態などの軽い説明があって、その日は終わりだった。面接の結果は後日連絡するとのことだったがまず心配はいらないだろう。

 この業界でアルバイトを始めてもうすぐ3年、同じ教室の社員さん、他塾でやってる同級生などの話を聞いていて感じていることだが、人手が足りている塾なんてほとんど存在していないだろう。あるとしたら生徒数が足りてない「ヤバい」ところか、学生アルバイトなんてほとんど雇っていないところだろう。と思っている。最近ではようやく話題になり始めたが、個別指導の塾というのは何から何までブラックなのだ。

 先日まで働いていたのは某全国チェーンの個別指導塾、今回新しく応募したのはそれとは別の系列の塾だ。面接で話を聞いてもそう大きな違いはなさそうだ。このような塾は教室運営に社員が1人「教室長」としているのだが、授業は基本的に大学生などのアルバイトの講師によって行われている。教室長は基本的に仕事の山に追われているので、アルバイトの講師はかな~り自分の裁量で授業などができる(逆に言うと自分でなんとかできないとしんどい)。

 大学生アルバイトばかりなので、3年目ともなるとベテラン側になる。ベテランであるの教室には新人として入るわけなので、ある意味強くてニューゲーム状態だ!と心の奥底でなめていたのは内緒なのだ。

続いたらよろしくお願いします

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