唐突過ぎた幻想入り
私は東方好きの廃人である。
そのままの意味で。
しかし、幻想入りは皆の夢だと思う。
というか、私の夢だ。
何度か夢で幻想入りした事はあるが、夢だ。
どうあがいても夢。無駄。
「あ~~……
弾幕ごっことかすげぇ面白そうなんだけど……」
訂正、すごく面白い。
「なら、来てみるかしら?」
え?何この急展k
「あ~~……、ここは一体……」
気がつくと、そこは獣道だった。
都合の良い考え方をしてみる。
ここは幻想郷で、しかも夢じゃない。
そして、私は今何らかの理由で獣人とかになっていて、
異変に関わる事になる。
……都合良すぎワロタ。
とりま、真昼間だし適当に歩いて神社を目指してみる。
(※皆さんは真昼間でも油断しないで下さい)
……あれ、私の名前って何だっけ?
記憶喪失、なのかー?でも昨日の事とかは覚えてるし……
あ、神社が見えてきた。でも遠い。
ま、目指していけば大丈夫だろう……よ。
―数十分後。―
「迷ったああああああああああああ!!」
ん……今、声が低かった気がする。まぁ良いか。
目的地は相変わらず見えている。
しかし、周りをぐるぐる回るだけで少しも近づけない。
……早くしないと夕方になってしまう。
一体どうすれば……
「全く……手間のかかる人間ね」
その声は……紫さんなのか!?
じゃあ、じゃあ神社まで送ってくれるんじゃあ……!!
……。
…………。
なにも おこらなかった!▼
―数十分後。―
ここは博麗神社。
人生はそう甘くなかった。
結局、自力でたどり着かざるを得なかった。
たどり着けないと確実に死ぬ。死ねる。
「あのー、すみませ……」
「あら、そこのお兄さん。何か用?」
……お兄さん、だと……?