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虹色の煙  作者: 相花
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終章 夢の出口

 わたしは大きく伸びをした。久しぶりに熟睡できた気がする。開いた窓から、涼やかな風が舞いこんできた。

 素早く仕度をして、リュックサックをつかんで、部屋を出た。

「クロ行ってくるよ」

 頭を撫でると、クロは黒い体をくねらせ、ニャーと鳴いた。そして、甘えるように足元に擦りよってきて、わたしを行かせまいとする。そこで、わたしはあることに思い当たる。

「今日は気持ちがいいから、特別にね」

 そう言って、クロを抱きかかえた。彼女も山に登りたいみたいだ。


 リュックサックの隙間にクロを押しこんで、出かけた。山道では何があるかわからないから、念のためだ。

 なだらかなコースを選んで、長いこと登り続ける。山の風が気持ちいいみたいで、クロはリュックサックから頭を出していた。少し見晴らしの良い場所に出ると、クロはリュックサックから飛び出し、目一杯首を伸ばして空を見上げて、鳴いた。

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