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病み小説

裏切りという名の愛

作者: 紫羽月桜鈴

ねえ、今からあなたを裏切るわ

あなたは私をどうする?


夢。

じゃない…。

今、僕の目の前にいる女はそう言った。

今からーーー裏切る、と。

僕はどうすればいい、どうすればいいんだ!?


バイバイ


女はそう言って、僕の前から姿を消した。

そのあとに訪れたのは、恐怖と数人の、人。

殴られる?

…いや、カチャリという音がする。

あぁ、拳銃、か。

脳天撃たれて終わりだな…。


バンッ…


……………。

撃たれたのは僕、じゃない。

人、だ。

目の前にいた、彼らだ。

後ろのほうにニヤリと笑う、あの女がいた。


あ…


僕は囮だったらしい。

裏切るなんて嘘ーーー…


バァンッ


…いや、やっぱり僕は裏切られていた。

じゃなきゃ、今僕が撃たれるはずない。

心臓がゆっくりと止まっていくのがわかる。

体はもう動かせない。

倒れていく僕の体。

そのとき見えたのは、あの女の涙。

ニヤリとした顔に似合わない、きれいな涙。

その涙から解ったのは、彼女の愛。

愛しい、そう想った。

裏切られたあとにみえた愛は、とても大きかった。

でも僕は…終わったんだ。


あれ?

なんで私は泣いているの?

嘘だ…。

嘘ダ嘘ダ嘘ダ!

私のせい、だ…

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