導入
初めて作った作品です。今回導入のみです。忍者も魔法も出てきません
俺は桜井忍、突然だが俺は異世界に迷い込んでしまったらしい。ことの経緯は昨日の夜まで遡る。俺は夜小腹を満たすためコンビニへ外出していた。どうやらそれが運の尽きで近くの山の土砂崩れに巻き込まれて気づけばここにいた。目を覚ました俺は周りを見回したのだが、そこは辺り一面が見知らぬ景色だった。夜で暗かった周りは明るくなり、辺りの建物は中世ヨーロッパ風の建築物になっていた。俺は混乱した。先ほどまでいた街並みとはまるで違ったからだ。周りを歩く人間は、白人やトカゲの頭の被り物をしている奴ら、動物の耳を生やした人間なんかがいて、俺は頭がどうにかなってしまったんじゃないかって。とりあえず俺は、まともそうな大柄な白人男性に声をかけることにした。だが、俺はその時混乱していて重要なことを一つ見逃していた。(言語が通じないのでは?)でもここでずっとこうしているよりはマシと考え、声をかけることにした、拙い英語で話しかける。「エクスキューズミー...?
ウェア..イズディス?」俺は懸命に拙い英語で話しかけた。だが、返ってきた言葉は思いもしないものだった。「お前なにを言ってるんだ?俺に話しかけてるのか?」男が使った言語は英語でもヨーロッパのどこかの言語でもなく日本語だった。安心感とともに、新たな疑問が生まれる。なぜ日本語を話せる?ハーフか?在日の外国人か?それよりもここは日本なのか?疑問とともにその場に突っ伏してしまう。「用がないなら行くぞ」そう言い男が立ち去ろうとした時、「すみません!ここはどこですか」思い切って日本語で聞いてみた。男は不思議そうな顔でこう答えた。「ここはイエスノータムのハーフルだが?」イエスノータム?ハーフル?聞いたことない地名だ。「聞きたかったことはそれだけか?それじゃ行くぞ」「ちょっ、ちょっと待って」俺は男を引き止める。「あの人たちは?」トカゲの被り物をした人たちに指を刺す。「リザード種のことか?誰かは知らん」リザード種?「じゃああの人たちは」動物の耳がある人たちに指を刺す。「あれは半獣人種それがどうした?」半獣人種より一層わからなくなる「おかしなことを聞くやつだな、それじゃあな」男は去っていった。(なんだリザード種?半獣人種?ってそれにこの状況であの男まるで普通みたいに、おとぎ話に出てくる世界みたいな...いやいやあるわけ...だがドッキリなんかにしては規模がデカすぎる。それにあの時土砂崩れに巻き込まれて...)俺はその時ふと思い出した。(テレビで放送されていた異世界転生の話に似ている)馬鹿馬鹿しいと思っていた異世界転生もこの状況に置かれると現実味を増してくる(いやいやそんなわけ...)必死で言い訳するように頭の中で思考するが異世界転生が頭から離れない。ついに俺は一つの結論を出す。(今置かれている状況は何にしてもおかしな状況だ。とりあえず、行動あるのみだ)俺は見知らぬ街の中歩みを進めた。