第七話:必殺リールキック
街は激しい爆発と閃光に包まれていた。
テンカイの幹部たちが怒涛の攻撃を仕掛けてくる。俺とレンは、絶え間なく襲いかかる敵の波に追い詰められた。
「くそっ! 数が多すぎる!」
レンが蹴りをかわしながら言う。
「俺たちも攻めるしかない!」
俺はジャックポット・リーチブレイカーのフォームで敵の攻撃を読みつつ反撃を試みるが、幹部の一人が“リーチ演出”を仕掛けてくる。
《リーチ…リーチ…》
敵の攻撃が炸裂寸前、俺は寸前でカウンターを狙うが、複数の敵の攻撃が同時に飛んできて押されてしまう。
「レイ! 今だ!」
レンの声に応え、俺はラックドライバーのリールを勢いよく回す。
「フォームチェンジ、ジャックポット・ラッシュモード!」
リールが全回転し、大当たりの音とともに火力と速度が跳ね上がる。
「フィーバー・バースト!」
俺の拳から炎の如くエネルギーが迸り、敵の前線を一掃した。
だが、レンも負けていない。
彼の装甲のリールが回転し、「ブラックジャック・ラッシュ」の文字が輝く。
「オラクル・スピン!」
高速の連続蹴りが敵をなぎ倒していく。
二人の連携は完璧だった。だが、テンカイ幹部はさらに強力な一撃を用意していた。
「ここで終わりだ!」
幹部の一人が巨大な玉を放つ。俺たちは咄嗟に身をかわしつつも、攻撃の中心に近づかれてしまう。
「レイ、持たないぞ!」
レンの声が焦る。
「くそっ、絶対に倒す!」
俺たちは一瞬目を合わせ、心を通わせる。
「せーの!」
「必殺リールキック、フィナーレ!」
俺とレンは同時にリールを全回転。瞬間、眩い光が二人の足元から炸裂し、強烈な蹴りが敵の幹部を襲った。
敵は光に包まれ、爆散。
「やったか…?」
息を切らしながらも二人は立ち尽くす。
次回:「新たな闇のリール」――勝利の影に迫る新たな敵。ジャックポットとレイヴンの戦いは終わらない。