第五話:共闘のリール
「やっぱり、一人じゃ限界があるな……」
夜の街を見下ろしながら、俺は呟いた。スロットレイヴン――本名は風間レン。彼と出会い、戦い、分かり合い、俺の中の“運”が少しずつ変わってきた。
「だが、まだ始まったばかりだ」
レンが隣に立つ。
「テンカイはただのギャングじゃない。ラックギアの力を使い、都市全体をギャンブルの台に変えようとしている。」
「……まるで、全員を賭けの駒にするつもりだ。」
俺たちは立ち上がった。目的は同じ。だが、方法は違っても。
街のど真ん中、突如始まった異変。
巨大スクリーンに映し出されたのは、テンカイのボス――謎の黒い仮面をかぶった男。
「運命のリールは、我が手の中にある」
その言葉に街は凍りついた。
「次の舞台は、ここだ。」
二人のライダーは並び立ち、襲い来るテンカイ兵を撃退する。
「レン、リール合わせるぞ!」
「おう!」
互いのリールが共鳴し、轟音と閃光が爆発する。
「ジャックポット・ラッシュモード!」「オラクル・スピン!」
戦いの果てに、テンカイの謎の一端を掴む。
「ラックギア……あいつらの真の狙いは、都市を丸ごとギャンブルの舞台にして、その上で全人類を支配することだ」
「そして、その最終決戦の日時が……あの“チケット”の日だ。」
「つまり、あと数日で決戦が始まる……」
俺たちは決意を新たにした。
「絶対に勝つ。運命のリールを取り戻すために。」
次回:「最終ジャックポット」――都市を揺るがす大勝負の幕開け。仮面ライダー・ジャックポットとスロットレイヴンの運命は、どう回る!?