第四話:運命のライバル、スロットレイヴン
「またあんたか、仮面ライダー・ジャックポット。」
俺の前に現れたのは、黒と紫を基調とした鋭いデザインの装甲を纏うもう一人のライダーだった。肩にはスロットリールの形をした装甲があり、そのリールは絶えず回転し続けている。
「スロットレイヴン。テンカイに対抗する組織“オラクル”の戦士だ。」
彼は冷静に言った。
「俺たちの目的は同じだ。だが……お前の運命のリールは“単発”。俺の力を借りるか、自分で切り開くか、選べ。」
俺はラックドライバーのリールを見つめた。
「運を捨てた男が、今更“運命”に縛られるかよ。」
「……だったら試してみろ。」
スロットレイヴンは腕を構え、リールを高速回転させた。
「オラクル・スピン、発動。」
周囲の空気が一変。俺は即座に構える。
戦いは激烈を極めた。
スロットレイヴンのリールは多彩な攻撃を仕掛け、数字が揃うたびに攻撃パターンが変化する。俺は「リーチブレイカー」のフォームで対抗するが、そのスピードと多彩さは予想以上だ。
「まさにスロットの鬼だな……!」
しかし俺は負けていられない。
「ジャックポット・ラッシュモード、いくぜ!」
俺のリールが再び回転し始め、爆発的な力を解放する。
「フィーバー・バースト!」
光と音の渦がスロットレイヴンを襲う。
戦いの後、俺たちは互いに一歩譲り、戦いの意味を共有した。
「俺たちは違う道を歩いているようで、実は同じ場所を目指している。」
スロットレイヴンは言った。
「共にテンカイの謎を解き明かそう。」
俺は頷いた。孤独じゃない。運命のリールは回り続けている。
次回:「共闘のリール」――仮面ライダー・ジャックポットとスロットレイヴン、二人のライダーが織り成す運命の旋律。テンカイの黒幕に迫る!