7 お正月に油断しちゃうのはしょうがないかもしれない
モブ君の名前はナントカカントカで済ませます。
年が明け永禄も十二年になった。
「あけましておめでとうござります」
「まことにめでたい、酒もいつもよりうまいな」
何といっても今年は将軍様が都にお帰りになって初めての正月だ。
そしてその功労者は織田家である。
家中一同がいつもより浮かれていたのはしょうがなかった。
松が取れる直前の六日、岐阜城に雪まみれの急使が到着する。
「三好が攻めて来ました!」
手紙では、京奉行に任じていた木下藤吉郎が至急の援軍を求めていた。
昨年末、大和の支配を任せている松永久秀が岐阜に茶器をたずさえやって来ていた。
信長も久秀もいなくなった京を、三好三人衆は奇襲したのだ。
くり返すが京の都は防衛が弱い。
急がなければ、去年の苦労と犠牲は灰燼に帰す。
「者共、軍備を整えろ。京に行くぞ」
「しかしこの雪の中行軍は無茶でございます」
家臣は渋る。
家臣だけではない。運送業の馬借まで自分の馬だけ荷が重いと不平を言い出す。
何といっても突き刺さるほどの寒さだ。雪だって止みそうにない。
「黙れ!」
信長は馬から下り、わざわざ荷物の重さを確かめた。
「全部同じじゃ、急げ!」
信長は大雪の中、行軍を急がせる。
しかし大雪が積もると、どうしても徒歩の者は遅れる。
「遅い、ワシは先に行く!」
寒さを振り切るように馬を急がせる信長。
先行する主について行けたのはたった十騎。
しかし急いだかいはあった。
「あっ上様!」
「義昭様はご無事か?」
京の本圀寺にたどり着いた信長が尋ねると、兵は叫びかえした。
「ご無事です! 三好勢は逃げさりました!」
信長が京に向っている知らせが届いたようで、敵が退いたのだ。
数日かけて兵が続々と集まる。凍死者まで出したが結果は正解だった。
助かったのは将軍の側近が意外と奮戦したこと。
細川ナントカや山県カントカや宇野ナンタラや明智十兵衛とかが頑張って時間を稼いでくれた。
三好軍に対し細川藤孝らが後方から挟み撃ちにしたのも有効だった。
そして織田軍武将の中に三好家の正当な跡取りである三好義継がいる。
三好対三好では敵も本領が発揮できないだろう。
特に大活躍だった池田カンタラには信長も褒美をつかわせた。
細川ナントカは藤賢です。
細川にはふじたかとふじかたがいるので面倒くさくなりました。
木下藤吉郎のキャラ説明はいりませんよね?




