5 京都への道 対三好
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京の都は盆地の中だ。
盆地は台風の威力に対しては優秀である。
奈良時代も平安時代も平和だった。だから都の立地としては自然災害への対策だけ考えれば良かった。
しかし戦、特に防衛には超不向き。
盆地全体を城にすることもできなくはないが、動員できる兵の数から考えて現実的じゃない。
恐れるのは都に入った後敵に攻められること。
もしそうなったら待ち受けるのは市街戦。
そんな応仁の乱みたいな悲劇を信長は望まなかった。
つまり都に入る前に畿内の敵勢力をそがなければならない。
目下のところ、一番の敵は先代の将軍を殺した三好三人衆。
「将軍様を弑し奉るなど言語道断。根絶やしにしてくれる」
今将軍を抱えているのは信長側だから敵は逆賊。
大義名分は十分だ。
「えっと実行犯には他にも三好家の当主義継とか松永久秀の息子もいますが」
そう、三好家は当主と代々の家臣が争っている状態なのだ。
今こそ三好家の当主と松永の息子は信長方だが、将軍暗殺に関してはこの二人の方が主犯のはず。
「もうこちら側に寝返っているのはかまわぬ。許す」
信長は細かいことは気にしなかった。
三好三人衆の拠点は摂津[*だいたい大阪]の芥川城だ。信長は三人衆の一人が籠る勝竜寺に軍を向けた。
この当時、寺は城としても機能していたが、山の上ならともかく勝竜寺は川の側に位置する。
一応、川沿いのちょこっと盛り上がった上に築かれている。しかしそのレベルでは水害対策にはなっても軍事的には少々弱い。
信長軍の猛攻に、敵は数日で降伏した。
「このまま芥川城に攻め入る、三好勢を一掃するぞ」
しかし山崎の地に着陣したその日の夜に、三好三人衆は芥川の城から軍を撤退させた。
信長は敵の主力に逃げられてしまったのだ。
「クソ! ふん、まあ摂津は抑えたか」
芥川の城に義昭公を迎え入れ、残党がこもる池田城を攻める。
主戦力を欠いた池田城はもろかった。
信長は城下町が焼き払われ城が落ちる様子を北の山から見物する。
摂津が信長に下る。
松永久秀が名物の茶器をたずさえ参じてきた。
松永久秀はこの時点で三好三人衆方の筒井順慶と大和で戦っている。
畿内全体を押さえるため信長は久秀の頼みを受けいれる。自軍から二万の兵をさき大和への援軍とした。
そして残りの一万を芥川の守備兵と上洛する兵に分ける。
これでしばらくは誰も京に進軍できないはずだ。
上洛の条件が整う。
弑し奉る‥ 時代劇で覚えた「殺す」の謙譲語。




