39 桶狭間の戦い 後 + エピローグ
とうとう最終回です
まだ油断している今川軍に、全速力で襲いかかる織田軍。
これはもう奇襲だった。
「弓放てぇ」
まだ隊列が乱れたままの今川軍に矢が降りそそぐ。
「長柄組進めぇ」
あわて進める今川軍に織田家自慢の長槍隊が襲いかかる。
「退けぃ」
義元はたまらず陣を下がらせた。
距離を取って戦いやすくするために。
しかし意味が分からない小物は大勢いる。
それらは負けを早とちりして逃げ出した。
「戻れ、戦え、まだ負けてはおらぬ」
歴戦の武将は叱咤するが恐怖は伝染するのだ。
今川軍は崩れ始める。
「かかれ、かかれ」
織田軍は勢いを増した。
それでもさすが今川義元。
足止めに戦法を切りかえた。大将だけでも逃げるつもりだ。
ヒュン! 信長の馬にも矢が当たる。
「クソッ」
信長は馬から下りて供の兵と槍を振るう。
そこら中に旗や武器や死体が散乱する。
赤い輿も横倒し。
「義元を探せ!」
信長は大声を上げながら敵に向って走る。
(道はせまい。この先にいるはずじゃ)
桶狭間をぬけるには山ぞいの道を行くしかない。右側には山、左手には田んぼと川でふさがっている。
今川軍も必死。何とか陣を広げようとして来る。
「織田兵を食い止めろ、時間をかせぐのだ」
しかし山手は木が密集していて登れない。
兵が広がれるのは田んぼのあぜ道だけ。
そしてあせりは足元を不注意にさせる。
今川軍は知らなかった。ここに広がるのは雨がたっぷり降りそそいだ泥田であることに。
一歩でもふみ入れれば腰まで田に沈むのだ。
「な、何だこれは?」
身体がズブズブ田に飲みこまれる。
今川軍はパニックになった。
若武者たちが今川軍に斬りこむ。
勝負は決まった。
信長の耳に前方からの叫びが届く。
「今川義元、討ち取ったりぃ~」
血と汗と泥にまみれながら、信長は天を見上げた。
*
エピローグ
この勝利により、織田信長の強さは周辺の国々に
知れ渡る。
裏切りが激減したことにより、信長は尾張を
統一して美濃に攻め入る。
そして圧倒的な力で、天下を目指す覇者となるのだ。
今まで読み続けていただき
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毎日連載はしんどかったぁ~。
しばらくは無理しません。




