表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そして覇者になる ~織田信長の物語~  作者: ノーネアユミ
第一章 桶狭間編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/61

28 はじめての上洛

日本語は首都を一番高く表現するので

京の都に行く事を上るとか上洛するとか

言います。


今も鉄道は東京行きが上り列車ですね。


信長がなんでこの時期に上洛したのかは不明。

分かったら書き直します。

 京は応仁の乱以降、混乱が続いている。

 公家や将軍が逃げ出すくらいに。

 

 ただ、今は三好長慶が権勢をほこっているので、京の都も一応は落ち着きを取り戻していた。

 将軍が帰って来るくらいに。

 

 権力は弱まったとは言え、いまだに将軍家の権威は大きい。

 有力な大名は続々とあいさつに向っていた。


 あいさつして貢物を渡すことで、勝手に獲得した領地の支配権を公的に認めてもらうのだ。


 信長は弟とのいざこざがあったから行かなかっただけで、今なら行ける。


 永禄(えいろく)二年二月、信長は上洛(じょうらく)した。

 

 初めての京都だ。ワクワクする。



 まずは京の町を周り、奈良も(さかい)も見物する。


 京の町はまだ応仁(おうにん)の乱の痛手(いたで)から復興(ふっこう)できていない。御所(ごしょ)(へい)までボロボロ。

 

 ま、にぎわっている所もあるし、優雅(ゆうが)なお屋敷(やしき)だって残ってる。


 奈良では寺のでかさに感心したし、堺のにぎわいは特に気に入った。


 ハデ好きな信長は家臣にも新しい着物や太刀(たち)着飾(きかざ)らせ、町中の者に織田家の力を見せつける。


 もちろん京まで来たら将軍である足利義輝(あしかがよしてる)公にごあいさつ。


 信長が尾張(おわり)支配(しはい)することを正式に(みと)めさせる。


「ふふ、満足じゃ」


 宿(やど)で手足をのばしていると、外がさわがしい。

 誰かが急いでやって来たようだ。


「殿、よろしいでしょうか」

 家臣の金森(かなもり)が入って来た。


「その、それがしの見知った兵蔵(ひょうぞう)と言う者が先ほど京に到着したのですが、道中(どうちゅう)美濃衆(みのしゅう)三十人ほどと一緒に来たのだそうです」


 その兵蔵は一行(いっこう)をあやしく思い、国を聞かれた時とっさに三河(みかわ)と答えたらしい。


 尾張者と知れたら警戒(けいかい)されてしまうから。


「そうして聞き出したのでしょうが、何と(やつ)らの目的は信長様のお命だったのです」


 宿は大さわぎ。


 ちなみに兵蔵は準備が良くて美濃衆の泊まる宿にしるしをつけていた。

 何人かで探しに行かせる。


「敵の宿が確認できました。()ちますか?」


 信長の(とも)は八十人。夜襲(やしゅう)をかければたやすく勝てる。


「しかし(みやこ)(あらそ)うのは評判に(かか)わりますぞ」

「昔、木曽義仲(きそよしなか)が都を()われたのも郎党(ろうとう)(あば)れたのも原因(げんいん)かと」

都人(みやこびと)は口さがないと言われますし」


 平和的に解決することにする。


「では金森、明日の朝に美濃の者らへ計画はあきらめるよう伝えろ」



 翌日、美濃衆は(おどろ)きあわてる。秘密(ひみつ)の計画がばれたのだ。顔を()(さお)にする者も出た。


 金森から話を聞いた信長はにんまりする。


「うむ痛快(つうかい)じゃ、見張(みは)りは置いたか」

「は、動きは逐一(ちくいち)知らせまする」


 とりあえずそのままその日は京都観光の続き。

 その途中で刺客どもが近くにいることが分かる。


 「まだあきらめておらぬのか? ではまぬけ(づら)をおがみに行こう」


 武者(むしゃ)八十人の行列は目立つ。


 京の住民がジロジロ見る中で信長は敵と対面だ。


「そちらがワシの命を取りに来た者か。お前たち程度に殺される信長ではないわ。さしずめ車に立ちむかうカマキリじゃな。できるものならやってみよ」


 美濃衆はこまり顔になり、モゴモゴ言いながら逃げて行く。


 大衆(たいしゅう)面前(めんぜん)大芝居(おおしばい)が打てたので信長は満足して尾張に帰った。



 しばらくは都中がうわさで持ち切りになる。

 まぁ悪口が多かったけど。


ブックマーク、ポイント、いいね

ありがとうございます!!

はげみになります


木曽義仲軍で暴れたのは、直接の家臣じゃなくて勝馬に乗るため集まった雑兵らしいですね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ