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そして覇者になる ~織田信長の物語~  作者: ノーネアユミ
第一章 桶狭間編

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24/61

23 稲生の戦い・前

弓兵(きゅうへい)、前へ」


 戦いは矢のうち合いから始まる。お(たが)(たて)(ふせ)ぐから被害(ひがい)はほとんどでない。


 矢がつきると今度は石を()げる。

 ()たると大けがするから慎重(しんちょう)に前進する。


 そして両軍の距離(きょり)が近づいた所で騎兵(きへい)槍兵(そうへい)が前に出る。


 そこまではいつも通りだった。しかし敵の顔が分かる位置にまで近づいて来ると、兵達から戦意が

少しずつ()ってしまう。


 今回の敵はついこの前まで味方だった。

 知っている相手になんて力はふるえない。


 しかも敵軍を率いるのは織田家で一・二を争う猛将(もうしょう)柴田権六(しばたごんろく)だった。


「織田家の大将にふさわしいのは信勝(のぶかつ)様じゃ」


 柴田軍の猛攻(もうこう)に押されて信長軍の兵はじりじり後退(こうたい)した。


 あせった信長は大声でさけんだ。


「敵に()を向けるとは何ごとじゃ! あれはみな裏切(うらぎ)り者、正義は我らにある! 打ちやぶれ‼」


 空気が変わる。

 味方だけじゃなくて敵まで。


 柴田軍の兵士だって主君に(そむ)くのは(いや)なのだ。


 裏切り者と()ばれたら、どーしたって士気(しき)は下がっちゃう。


 そして柴田軍には致命的(ちめいてき)な弱点があった。



 総大将(そうだいしょう)の信勝が戦場にいないことである。



 信勝は絶対に戦場に出て来るべきだったのだ。

 戦に自信がなくても、後方から正義をさけんでいれば良い。


「正しいのは信勝様だ」

 柴田権六がいくら宣伝しても、本人がいるといないとでは効果は段違(だんちが)い。


 正義は我にあり、と信じた兵は強い。


 元々末森の兵より信長兵の方が長槍の訓練も積んでいる。


 信長勢は優勢になり、柴田軍は逃げだした。


正義とは恐ろしいですね。

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