18 叔父信光
軽い風邪と寒暖差アレルギーと秋花粉で
鼻がヤバい。
この時代は城を落とすことが難しい。
ろくな大砲や爆弾が存在しないから。
まず効果があるのは、城の周りを自軍でぐるっと取り囲み行う兵糧攻め。
でもこれは城の規模より多い軍勢を持っていなければ無理。
相手の三倍の兵力が必要なのはそのため。
で、今の信長にはその兵力がない。
(他に有効なのは調略だが‥)
敵の内部に味方を作り、手引きしてもらえれば味方の損害を抑えられる。
今清州城にいるのは大和守と家老の坂井。
(仲が悪いうわさは聞いたことがないし)
清州城内へ入りこむスキが何としてでも欲しい。
信長は運が良かった。
助け舟が向こうからやって来たのだ。
「殿、守山の信光様からお手紙でございます」
「叔父上からか、何用じゃ‥ほほう清州城をだまし取ってあげましょうか‥だと」
清州城は今、家老の坂井が一人で実務を取り仕切っている。
さすがに大変だったらしく、信光に頼って来たのだそうだ。
引き受けるふりをしながら城に兵を入れ、相手が油断している間に大和守と坂井の部屋を襲う予定らしい。
交換条件は那古野の城。条件はちょっときびしいけれど、ずっと待っていたチャンス。
信長はすぐに了解した。
数日後、計画はあっさり成功。
大和守は腹を切り坂井は城から逃げ出す。
さっそく信長は引っ越した。
「これが清州城か、広いな」
清州の城は小さな町のよう。
屋敷の南北に櫓がそそり立ち、周囲には家がずらっと並んでいる。
市を開く空間も那古野城よりずっと広い。
「那古野と引きかえたかいがあったな」
信長は運が良かった。
その七か月後に信光は亡くなったのだ。
那古野城はまんまと取り返される。
銃は運びやすいのですぐ広まりましたが
大砲はまだ普及していません。
あと爆発する弾(りゅう弾)は
まだ開発されていないはず。
信長には叔父さんが何人かいて
関係は大体良好みたいです。




