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1話 竜使いの家系に転生

お話に気に食わない箇所が山ほどあるので、1から修正します。ごめんなさい

 俺の名前は鶴城隆介。どこにでもいるゲームオタクだ。もちろんラノベなんかも好きである。

 冒険者になって異世界を旅してみたい〜なんてことも思ったこともあるし、勇者になって異世界を救いたい〜なんて思ったこともある。

 でも最終、テイマーになって異世界の動物と幸せに暮らしたい〜と言う結論に行き着くのだ。俺はそういう、自分の手で仲間を集めて旅をするお話なんかが好きだ。特に目標なく、こう、のんべんだらりというか、なんというか。

 実際、ゲームでも、1番ハマっているのが、恐竜を仲間にしてのんびりサバイバルするオープンワールドのゲームだし。俺は、学校から帰り、いつものようにパソコンのモニタの前に座り込み、ゲームを起動する。

 壮大なBGMと共に、メインメニューが開かれた。

 

「続きからっと」


 今は絶賛恐竜のブリーディング中である。

 ここからいい色の恐竜を厳選して、統一感のある恐竜を育てないとな。

 その日は、次の日が休みだったのもあって、結局徹夜。眠ったのは、日が完全に昇り切った、午前7時のことだった。


 そして、俺は、なんか変な空間にいた。周囲は、あったかい水で満たされていて、なんだかとても心地がいい。

 夢か?そう思ってしまうのも致し方ないが、感覚なんかはまるで夢ではないような感じだ。

 しばらく——正確な時間はわからない——すると、パン、と爆ぜる音が聞こえたと思ったら、周りの水が徐々に流れ出していった。

 おろろ、俺も流されていくよ〜…途中、体全体が圧迫されるような感覚に襲われ、頭からニュルンと外に飛び出した。

 うう、寒いし苦しい…

 俺の耳に、誰かの鳴き声が響いてきて、次には…


「***********」

「**、******…」


 何か意味のわからない言葉が頭の中に流れ込んできた。今まで聞いたこともない言語だ。

 突如、俺の口に何やらムニっとした突起があてがわれた。なんだろうと思っていると、俺の体が、勝手にそれを吸い始める。すると、何やら、甘い液体が口の中を満たしていった。

 …おい、嘘…だろ?

 おいおいおいおい、まじかよ、まじかよぉっ!

 俺の叫びは、声になることなく虚しく消えた。





 さて、どうやら、俺は転生したらしい。それも、かなりのど田舎に。

 うーん、どうしたものか…確かに、異世界転生とか勇者召喚とか、そういうのには憧れていたが、実際したとなるとなんか複雑だ。あれはあくまで創作物として読むから面白いのであって、自分が体験するとなるともはやそれは話が違う。


「***ルーク***、********〜」


 あ、まずい。ここは心を無にしないと耐えられん。放り出された胸を見る前に目を閉じて何も考えないようにする。

 ふぅ、ようやく終わった…よし、一旦状況を整理しよう。今起きたことは完全に頭から追い出して、だ。

 俺は、なんらかの原因で死んでしまい、この世界に、ルーク・ドラグローマとして転生した。この世界には、魔法がある。そして、冒険者や魔物、といった、いかにもファンタジックなものも存在している。

 また、俺の血族は、竜使いらしい。何その素晴らしい響きっ!テイマーになりたい俺からすれば、最高の血族じゃないか。

 まあ、それでも自分が転生したショックは抜けきらんが。

 話を戻して、それ自体はテイマーとは似て非なるものらしいけど、詳細までは分からなかった。

 ちなみに言うと、父方がその家系の出で、ウチは分家に当たるらしい。父のウェルズは、いつも体長30cmくらいのドラゴンと共に行動していた。とまあ、ここまでは、ハイハイで家中這いずり回って見聞きした情報だ。

 まずは、この世界の言葉を覚えないと。自分の名前くらいはわかるようになったけど、単語も、文法も、てんでわからないからな。

 話題は変わるが、俺の家は、分家と言っても竜使いの一族に当たる血筋だからか、割と大きい屋敷と複数人のメイドを雇っている。メイドは、獣人とエルフがほとんどを占める。人間のメイドは何故かいない。父や母の趣味とかが関係しているんだろうか?

 あ、いろいろ考え事してたら癖で書斎まで来ちゃった。


「**、**************!」

「だ?」

「***、**************」


 こうやって、母であるエリーゼに連れ去られるまでが、調べ物をする一連の流れだ。もちろん、今みたいに、即行で子供ベッドに寝かせられる。

 正直、暇で暇で仕方がない。ずっと赤ちゃんベッドの上で天井からぶら下げるタイプのあやし道具を眺めるだけって…気が狂いそうになるわ。

 俺も魔法が使えたら、幾分マシな生活を送れるんだけど…魔法の発動には詠唱が必要らしいし、喃語しか喋れない今の状態じゃ使おうにも使えないんだよなぁ。ラノベとかゲームとかだとこういう時って、なんかこう、強くイメージすれば魔法を詠唱なしでも使えるとか書いてたな。

 ちょっとやってみるか。比較的被害の少なそうな魔法…水系統の魔法かな?

 水、水、水…

 …お、小指の第一関節くらいの大きさの水玉ができた!

 どうせなら、攻撃も覚えておこう。この水玉でできそうな攻撃パターンをイメージして…


ジュビッーー


 え?あれ?天井に穴が空いた…水圧カッターをイメージしたんだけど、マズったか?

 しばらくして、エルフのメイドがかなり慌てた様子で走ってきた。話の内容的に、さっきの魔法のことのようだ。

 これはあれだ、知らんふりしておくのがいいやつだ。うん、絶対にそれがいい。今度から、あんな上の階の住人に危害を加えるような魔法は使っちゃいけんな。

 俺はそう決めて、別の魔法を模索していった。

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