24 襲撃
「なんだか晴れやかな天気ねぇ」
「そうだな」
「リュジーは平気? 日の光に当たったら溶けたりしない?」
「……お前は俺を何だと思ってるんだ?」
「時間と影の悪魔でしょ」
「……溶けないし、消えない」
「そう? なら良かったわ」
私は侯爵家へ向かう馬車へ乗り、移動しています。
神官エルクス様は、この馬車に乗るまで一緒で、そこで見送られました。
一度、大神殿に戻られるそうです。
大神官様が神殿を離れられる事自体がそもそも異例な事でしたからね。
「侯爵令嬢を送り出すにしては護衛が少ないんじゃないか?」
「……そうね。でも、見合う準備が整うのを待っていたら、またレグルス王が色々と言って引き止めてきそうでしょう? 挙句にはまた投獄される、なんて事もあるかも」
流石にそこまではしないと思いたいけれどね。
2度目の人生の彼とは違うから分からないわ。
「私は、さっさと王宮を出て正解だったと思うわ」
「……ま。そりゃそうだな。俺もそう思う」
「ふふ」
戻ってからの日々は、ずっとリュジーと話して過ごしていた。
この悪魔は意外と気さくで話が分かるのよ。悪魔のくせに。
たまに無自覚に優しい事もしてくる。
一番の問題は、彼が私の肌を這いずる時の感覚だけど。
(……意識してるなんて言ったら、どう反応されるか分からないから黙ってるけどね)
悪魔の趣向は分からない。楽しい事が好きなのだろうと思う。
人間の悪意の発露もまた面白い事なのだろう。
はっきり言えば『悪趣味』なヤツだ。それは間違いない。
だけれど。
私にとって、なんだかんだ言ってリュジーがマイナスの存在であった時はない。
冤罪で地下牢に投獄された私に、最初に罪が無いと認め、私という個人を信じていると言ったのは彼だ。
きっとお父様がそこに居れば、お父様もそう言ってくれたでしょうけれど。
(……恋愛感情、とは違うのよね。これは)
だって相手は悪魔だし。身体の反応はするけれど、それはきっと生理現象。
レグルス様に向かって芽生えていた苦しいような胸の締め付けとは違う。
……思えば、レグルス様を想う時は、いつも苦しさの中だった。
あれが愛で、私は彼を愛しているのだと。苦しみながら彼に憧れの目を向けて生きてきた。
そういう感情と、リュジーに向けて思う感情は別だ。
私は、彼と居ると……ホッとしている。安心している。
(悪魔が相手だと言うのに!)
影であるが故にか、ずっと傍に居てくれても気にならない。
いつまで彼が私に憑いている気か知らないけれど、一生このまま彼が傍に居ても、それでいいと私は思った。
むしろ、彼に人型の身体がなくて良かったのかもしれない。
その。これで彼に人間の身体があろうものなら、身体の反応とこの気持ちのせいで……、ええ。
悪魔に篭絡されていても不思議じゃなかった。
……だからこそ悪魔なのかもしれないわね。
一人の女としてのキーラは、この悪魔を既に憎からず想っているなんて。
まったく。悪魔のくせに。悪魔のくせに。
しかも、そういう愛欲のようなものには無自覚なんだから。
悪魔のくせに。
「ふふ」
「……?」
(本当。相手が悪魔だっていうのにね?)
私は楽しい気持ちでいっぱいだった。
この旅も、その目的地も、幸せに溢れている。
だって、もうすぐ父に会えるのだ。懐かしきシャンディス侯爵家へ帰れる!
2度目の人生で培った絆を私だけは忘れない。
(これからは領地に住む彼等の為にシャンディス家を盛り立てていくのよ)
最初の人生だけでは培う暇もなかった、故郷への想いが私の胸にある。
解放されてみれば……単純な話。
私は王妃になりたいと心から思ったことなど一度もなかったのだ。
ただ、あの人を愛していただけに過ぎなかった。
「キーラ」
「うん? どうしたの、リュジー」
「……何か嫌な予感がする」
「え?」
嫌な予感って何かしら?
そう、私が疑問に首を傾げた。その瞬間だった。
──ガタタン!
「きゃあっ!?」
私の乗る馬車が大きく揺れた! 転倒する程の速度は出ていなかった筈だけれど、明らかに道の悪さで跳ねたような動きではなかった。
(急に馬車を停めた!? まさか!)
リュジーの感じたであろう嫌な予感を、遅れて私も感じ取る。
馬車は、侯爵家へ続く道ながらもまだまだ遠い。
林、いえ、森を横切る街道の途中。左右に行き交う別の馬車はない。
「……! ……!」
私の護衛に付いてきていた神殿騎士達と、何者かが争う剣戟の音が聞こえる。
「……襲撃だわ!」
何者かが私を襲ってきたのだ!
ただ金持ちの馬車を襲った犯行なのか。
それとも馬車の中に居るのがキーラ・ヴィ・シャンディスと知っての襲撃か。
(どうするの!?)
護衛を信じて馬車の中に立て籠もるか。
でも、それでは護衛達が全滅した時、私に逃げ場がなくなる。
「リュジー! 貴方、戦える!?」
「……今の状態では難しい」
「そう!」
私も2度目の人生では騎士を目指した女だ。普通の令嬢より荒事には慣れているつもり。
(でも、今の私の身体は鍛えてきた身体じゃない)
どころか療養明けの弱った身体だ。たとえ気力が萎えていなくても、身体能力が気持ちに追いつかない。
何より、今、私の手元には武器さえもない!
「……馬車を出ても戦えない。出来る事は逃げる事だけ」
「キーラ。スカートを破け。走れるようにしておけ」
「……分かったわ」
リュジーに言われ、私は素直に従った。
はしたないと思われても、それどころじゃない。
邪魔な部分は破き、走り易いように丈を整えておく。
馬車の中でいつでも動けるようにして、外の音に注意を向けた。
(誰かが入り込んできたら、まず当て身。その隙を見て、森の中に逃亡。逃げられるだけ逃げて……)
やるべき事を単純にしておく。
咄嗟の状況でも動けるように。
呼吸を整え、身体が硬くならないように鎮めた。
(騎士として生きようとした気持ちは偽りではないわ)
2度目の人生で学んだ日々も、この胸の中に。
大丈夫。私ならやれるわ。私は、ただの令嬢じゃない。
キーラ・ヴィ・シャンディス。2つの人生を生きた女。
「キーラ様! ご無事ですか!?」
「……!」
外から聞こえたのは神殿騎士の声! 護衛が襲撃者を追い払ったんだわ!
「……大丈夫、よね?」
「慎重に外へ出ろ、キーラ」
「ええ」
護衛の声に導かれるように私は、馬車の扉を開ける。
すぐさま手を掴まれるような事態にはならない。
扉の外に居たのは襲撃者ではなく、護衛の男だった。
「皆さん、無事かしら?」
「……少し厳しいですね。相手も手練れな上、しかも取り逃してしまいました」
「神殿騎士の皆さんが? 相手は、」
「……どこかが抱えた騎士達です。ただの野盗崩れの賊ではなかった」
「……そう」
目的は私の誘拐か。或いは暗殺か。
間違いなく馬車に私が居ると知っての犯行だ。
「これからどうしますの?」
「……馬をやられました」
「え?」
護衛騎士達の怪我に気を取られていたが……。いつの間にか手綱が切られ、馬の姿がなくなっている。
(やられたわ!)
街道を馬車抜きで移動しなければならない。
その間、襲撃されるリスクが高まる。
(……いつから準備していたの? 私が王宮を出てすぐに動けるように?)
手早く王宮を発った筈だというのに。
相手は、その王宮で私の動向を監視できた人物?
「キーラ様。動ける護衛と共に……、徒歩で移動するか。誰かが助けを呼ぶのをここで待つしかありません。しかし」
「襲撃者達は取り逃してしまったのでしょう? ここで待つのは悪手だと思うわ。それも護衛の数を減らした上で。私を気遣う必要はありません。
馬車がなくとも、自らの足で動きますわ」
「……はい。そうするのが一番だと思います。ありがとうございます」
「こちらもありがとう。貴方達のお陰で今、私は無事で済んでいるのよ。……すぐ行きましょう。動けない者は、」
「置いて行っていただいて構いません。連中の狙いはキーラ様なのです」
(……手負いの者を護衛の誰かに背負わせて移動する程の余裕はないわ)
「……そうね。先へ行かせて貰うわ」
「はい。そうして下さい。私共の事は気にせずに」
「ありがとう。そして、ごめんなさいね」
歩けぬ者を、街道の脇へと運び、そのまま私達は移動を開始する。
襲撃者はどのぐらい居たのか。どれほどの手練れであったのか確認しながら。
「──居たぞ! こっちだ! あの女だ! 今度は絶対に捕まえろ! 出来なくば殺せ!」
「くっ!?」
(やはり諦められていなかった!)
護衛の神殿騎士達の顔にも苦渋の色が浮かぶ。
(まずいわ。どれだけ準備をしてきてるの?)
相手の人数が多い。こちらの人数は減り、手傷も負っている。これでは。
「……キーラ様! 先にお逃げ下さい! 我らは、この者達を足止め致します!」
「……ッ! お願いするわ!」
「はい! 神に、貴方様の武運がある事を祈っております!」
「……ええ!」
私は、彼等の判断をすぐさま受け入れ、森の中へ逃亡を始めた。
(神に祈りを捧げても、私の事は助けてくれないわ)
私は、既に神を裏切っている。
危険な時だけ神に祈るなんて真似は赦されないのだ。
だから助かりたくば、自らの足を動かすしかない。
それが私の選んだ道。
私の選んだ『自由』に伴う責任とリスクなのだから。
「はっ、はっ、はっ……!」
闇雲に森の中を駆け抜ける。騎士として訓練された身体であったなら、もっとマシだろうに。
だが鍛えていない、弱った令嬢の身体では森を走り抜けるのは、かなり厳しい。
「はぁ! はぁ……! はぁ……!」
体力ではなく、気力で私は足を動かす。
(鍛え直しだわ)
こんなにも自分の身体が歯痒いと思ったことはない。
動くと思っている気持ちに身体が追い付かない。
まるで一気に歳をとってしまったような気分だ。
「……こちらだ! キーラ様を見つけたぞ!」
「なっ!?」
あろう事か。走って逃げていた方向から、追手が現れた!
(どれだけの人数を連れてきているの!?)
そこまでキーラ・ヴィ・シャンディスを亡き者にしたい人物。
そんな人物など数が限られている。おそらくは……、
「お待ち下さい! キーラ様!」
「……!?」
(敬語!?)
「貴方様を悪いようには致しません!」
「……ッ!」
私は、追手の言動が変わった事に違和感を抱きつつも、走り続けた。
血を吐くような思いをしながら、荒い呼吸をしながら。
(……嫌な予感がする、嫌な予感がする!)
絶対の味方、たとえばシャンディス侯爵家の騎士達や、神殿騎士達の声ではないのだ。
新たに現れた追手は、そういう者達ではない。
さりとて最初に現れた……キーラ・ヴィ・シャンディスを殺す事も厭わない者達とも違う。
(目的の違う、2つの部隊が私を追ってきている!?)
私の誘拐、または殺害を企む者達。
そして私に敬語で語りかけるも、侯爵家の騎士でも、神殿の騎士でもない者達。
(……まさか)
脳裏に彼の姿が思い浮かぶ。まさか。
(そこまで。追手を差し向ける程の)
(どうして、そこまでの感情を抱きながら、私に対して、あれ程冷たく、憎悪を向けて)
「……レグルス王の手の者か」
「はぁ、はぁ……! たぶん、そう……!」
「あの男は、どこまで拗らせてるんだ? そんなにキーラを愛しているのなら、素直にその愛を語れば良かろうに」
(まったく! 本当にその通りだわ! 悪魔でさえもそう思うというのに、あの方は!)
「あっ」
そして。私は、逃げて、逃げ続けて。
どこまでも逃げるつもりだったのだけれど……。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……!」
(行き止まり──!)
私は、森を抜けて深い崖の淵へと辿り着いてしまった。
2つのグループによって追い立てられたせいだ。
そうでなければ、もっとマシな方へと逃げ切る事も出来たかもしれないのに。
私は、崖の底に視線を落とす。
崖底にあるのは激流の川。
落下すれば衝撃で死が待っているし、もし落下では助かっても激流に流されて溺れ死ぬだろう。
「はぁ、はぁ……!」
私は振り返る。逃げ場のないように3方向から追手が迫っていた。
その服装は、いつか見た事がある。
『王家の影』が統一して着る服。
「キーラ様。落ち着いてください。我々は貴方を迎えに来たのです」
「はぁ、はぁ……」
私は呼吸を整えながら彼等を見る。じりじりとにじり寄ってくる王家の影達。
「来ないで!」
私は身体の向きを変えて、崖に背を向けた。
「……落ち着いて。悪いようには致しません。我々は貴方を迎えに来たのです」
「誰が王家の影に迎えなど頼みましたか? 私を迎えに来ていいのは、シャンディス家の騎士で十分! 王家の影に頼る気などありません!」
「…………貴方は、シャンディス侯爵家に帰る事は許されません」
「何ですって?」
「……王がお命じになられました。貴方には、これより王宮へ戻って貰います」
(やはりレグルス様が!)
「何故? 神官様が私の無実を訴えてくださいました! もう投獄される謂れはありません! 何より、私はもう王の婚約者でも何でもないのです! 王宮に向かう必要などない!」
「……貴方に罪があるから王宮に戻るのではありません」
「では何故!」
「王がお命じになられました。……貴方には、これから……、幽閉塔に入って貰います」
「なっ!? 幽閉塔ですって!?」
(ありえない!)
「幽閉塔は、罪を犯した王族が入れられる場所! 私は王族ではありませんわ!」
「……王が、それを望まれました」
「ふざけないで!」
「……キーラ様。王のお気持ちをご理解下さい。きっと、レグルス王は貴方様を……愛しておいでです。王の愛にお応え下さい」
「黙りなさい! よりにもよって、王の影から聞く、王の愛に応えろなどという台詞! おぞましい以外にないわ!」
「ですが、貴方様とて、レグルス王を愛されていた筈。我らは知っています。貴方様の事を。貴方に確かに王への愛があった事を。我ら、王家の影は知っているのです」
「……ッ! 本当に気持ち悪い。何様のつもりか。
王家の影が、いつ王の御心を語って良いなどと許されましたか?
何より!
一人の男が、一人の女に向ける愛の言葉を!
そのように人伝てに突きつけられて、喜ぶ女が何処にいる!
このキーラに愛を語りたくば、王自らが私の前に現れて跪きなさい!
そうしてまずは今までの不義理を謝る事から始めなさい!
愛を乞いたくば、それから!!
そうでなければ私達は始まりにすら至らないッ!」
レグルス・デ・アルヴェニアは、私に頭を下げない。謝る事をしない。
どれだけ不当に私を遇したか。どれだけ理不尽に私に怒りの言葉を向けたのか
婚約者の段階でそれなのだ。
それが離れた瞬間、王の影まで使って……幽閉塔に攫うですって?
(ふざけないで……!)
それほどの執着。それほどに……愛していると言うのなら。
今までの彼は何なのだ! 何故、そんな彼の愛に応えなければならない!?
ふざけるな……!
「……残念です。ですが、王の命令には従って貰います。多少。手荒な事になりますが……」
王家の影がにじり寄る。
私が思いの外に『動ける』身のこなしをしているからか、慎重な動きで。
(……嫌だ! 絶対に、嫌!)
罪を犯した王族が入れられる場所、幽閉塔。
……そんな所に入れられては。それをしたのがレグルス王だと言うのなら。
キーラ・ヴィ・シャンディスは二度と外に出る事さえ出来なくなるだろう。
一生を、あの王に。
キーラ・ヴィ・シャンディスを不当に扱い、理不尽に怒り、憎み、見下し続けた王に。
己の振る舞いを謝る事をしない。
愛を向ける段階になって尚、一度たりとて頭を下げない、そんな男に。
……人生を捧げなければならなくなる。飼い殺しにされる家畜のように。
かの王の愛玩動物にでもなったかのように。
(嫌! ぜったいに、嫌! そんな人生を送るぐらいなら、いっそ!)
私は、王家の影に背を向けて、……深く高さのある崖に身体を向けた。
「……!? お待ちください! 我々は、貴方を殺すつもりなどありません!
キーラ様! 貴方は王の愛を受けて、生きていけるのですよ!?」
「……黙りなさい! 何も知らぬ王の影風情が!
お前達に私の人生を決められてなどたまるものですか!」
しかし。崖下を見る。
(高い……)
足が竦んだ。恐怖に震える。
どうして。何故。自分がこんな思いをしなければならない。
未来が見えていた。侯爵家で過ごし、愛する者達と共に生きる未来が。
だというのに何故、私は、死か、一生の牢獄の二択を突きつけられている?
(どうして……!)
死にたくない。怖い。生きていたい。
だって、私は、私は、まだ……。
だけど捕らえられたくはない。
檻の中で一生を終えるなど、それは生きているとは言えない。
肉体の死か。精神の死か。
そんな未来しか、私にはないと言うの……?
「……キーラ様。どうか、早まらないでください。貴方は幸福になれるのです。本当ならば神さえも祝福していた、そんな幸せな人生を掴む事が出来るのです。だから、どうか」
「…………王の伴侶になる事だけが、女の最上の幸せと思うなどと、勘違いも甚だしいわ」
「……ですが、貴方はレグルス王の事を」
「黙りなさいッ! 私の幸福は、私が決める! 私が選ぶ!」
「……それは、許されません。王が命じられたのです」
(本当に、忠誠心に篤い事だわ。あんな王に対して)
「王が望めば、女を攫ってくるのが王家の影の仕事?」
「…………」
影がいよいよにじり寄ってくる。捕まれば、一生。
けれど落ちれば、私は。
「──飛べ、キーラ」
「……! リュジー!?」
「……?」
私の服の下で影が蠢く。官能的に、これ以上なく、私に女を、彼に男性を感じさせながら。
「──俺を信じろ。崖の下へ飛べ、キーラ・ヴィ・シャンディス」
「……!」
信じる。悪魔であるリュジーを。そんな事。
「……分かったわ。貴方の言葉なら」
「くくっ……」
時間と影の悪魔、リュジー。
出逢った時から私を信じてくれていた、影。
2つの影の言葉。どちらに耳を傾けるかと言うのなら、私は。
「……レグルス王に伝えてちょうだい」
くるりと、私は再び崖を背にして、王家の影達に身体を向けた。
「……なんと?」
「──クソ喰らえ」
「待っ……!!」
私は、震えの止まった足で。自ら、自らの意志で。
背中から……崖の遥か下にある激流へと身を投じた。




