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第二十九話

 宇宙要塞モズの戦闘から二か月後、アインはヴィエント・バラノフの墓前に立っていた。


「すみません。少佐。来るのが遅くなってしまって。」


 そっと白いカーネーションを備えると敬礼する。


「モズでの戦闘の後色々とあったもので。まず戦争ですが、要塞を占拠されたところで終わりました。」


 その声は怒りに震えていた。

 一言で言えば連邦は帝国に敗れた。

 百機近いキャスターを相手にすることが可能な新型の三機を導入しても尚帝国に敗れたのであった。

 それも帝国の大部隊ではなく、たった一機の量産先行されたキャスターに負けたのであった。


 そしてそのパイロットであるアルバートをアインは殺せなかった。

 しっかりとコックピットを狙ったつもりであった。にも関わらず彼は生きており、叙勲するというニュースが帝国・連邦両軍に広まっていた。


「すみません。それとアルバートを殺せませんでした。」


 それだけ言うと一度だけ空を見る。


「ですが、少佐が言っていた夢、自分が叶えてみせます。魔術師も非魔術師も関係なく、皆が平和に暮らせる世界について考えて、必ず。」


 一度だけ敬礼をすると、アインは基地に戻るためにバス停に向かって歩く。


 戦歴2236年のよく晴れた冬の日の出来事だった。

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