プラ『ネタ』リウム
本日はプラネタリウムにお越しいただきありがとうございます。
上映中はおしゃべりを控えめにして、解説員のお話をしっかり聞いてくださいね。
それでは、上映を開始いたします。
夜になると、一つ、また一つと、東の方から星が昇ってきます。
ちょうど今昇ってきた大きくて真っ赤な星の名前を、皆さんは知っていますか?
あの星は、うめぼしと呼ばれています。
その周りでたくさん光っている白い星は、ごはんつぶ座と言います。お弁当みたいですね。
…というのは冗談で、赤く輝く大きな星は、アンタレスと呼ばれています。
ここからだとそれほど大きくは見えませんが、実際はとても大きくて熱い星なので、近くに行くと大変なことになってしまうでしょう。
もしアンタレスを近くで見たら、皆さんの目は目玉焼きになってしまうかもしれません。
さて、今度は動物の形に並んだ星が現れました。あの星々は何でしょうか?
あの星たちは、おうし座と呼ばれています。
そして、おうし座を作っている星も、それぞれ名前を持っています。
上から順番に、タン、ロース、上ロース、カルビ、ホルモンと呼ばれているんですよ。
今度も動物の形に並んだ星座が現れましたね。今度はどんな動物でしょうか?
ひらがなの「く」の字に並んだあの星達は、うお座と呼ばれています。
二匹の魚が、別々の方向に泳いでいく姿を現しているように見えますね。
おっと、どうやらそのうちの一匹が、アンタレスにどんどん近づいていくようです。
でも、アンタレスはとても熱くて大きな星です。
大変、アンタレスに近付きすぎたうお座は、焼き魚座になってしまいました。
それだけではありません。近くには、焼きさそり座、焼きガニ座、ジンギスカン座が出来てしまっています。
みんな、アンタレスの熱で美味しく焼かれてしまったようです。
さて、もうすぐプラネタリウムの上映時間も終わりに近付いてきました。
浮かんでいたたくさんの星たちも、少しずつ西に沈んでいきます。
最後に見えてきた星が、今日紹介する最後の星です。
その名前は、地球と呼ばれています。
地球は私たちの住んでいるこの星によく似ていて、もしかしたら生物が住んでいるかもしれないと言われています。
いつの日か、地球に住んでいるかもしれない生物とお友達になれる日を信じながら、今日の上映はお終いにしたいと思います。