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祝 ~hafuri~  作者: 醍醐潔
大貝山編
523/1588

8-7 見守り一択。だが、しかし


耶万やまから溢れた闇は、大貝山の統べる地に広がった。あやが強く出る子がポンポンと、多く生まれるだろう。その子を守るため、話し合いを。


人と妖怪の合いの子など、他では生まれない。そう思っていた。思っていたのに!



大蛇神おろちのかみ。考えたくは無いのですが、望まれない子が、その。・・・・・・他にも?」


ず怖ずと、大貝神おおかいのかみ


「今は多く無い。が、増える。」



「今は。」


「そうですね。」


「耶万の子。」


「アコ。」



瀕死状態で保護されたアコは、良那らなで目覚めた。と同時に眠っていた、闇の力が目覚める。



「闇の力とは。」


「悪いモノでは。」


「そうなのですが。」



耶万神やまのかみ早稲神わさのかみ風見神かぜみのかみ殺神あやかみ海神わだつみのかみ津久間神つくまのかみ具志古神ぐしこのかみ。早口でおおせに。






「闇とは、いやはや。」


万十神まとのかみ


「守りの力ですよ。」


氛冶神ふやのかみ



今の耶万にはおさが居ない。ボロボロになった耶万を守りながら、治められる長。そんなの直ぐに、決まるワケがナイ。決まっても教え導かなければ。


そこで長が決まるまでの間、長を万十まと大臣おおおみイツ。支えを氛冶ふやの大臣、アヤが務める事に決まった。



万十は、耶万から近い大国おおくに。氛冶は、海に近い大国。しづめ西国にしくにや、真中まなか七国ななくにが攻め込んでも、しっかり守れる。海から、直ぐに向かえる。


耶万は多くの国を取り込んで、とても大きく広くなった。もし西国や、真中の七国の手に落ちれば? 間違い無く脅かされるだろう。



「耶万神。継ぐ子アコを、めぐし子にしては?」


「それは良い。」


万十神、氛冶神。二柱ともノリノリ。






「耶万神。愛し子にせずとも守れるが、アコを守りたいと御思いか?」


・・・・・・守りたい。耶万で暮らす、全てを。


おにが憑くことで、独り身を貫く。というコトに、なるのでは。」


「そう、なのか?」



マルは幼い。誰かと出会い、契りぃ?


ドコのダレが、我の愛し子を! 良村よいむらの皆に認められるような男でなければ、決して認めぬ。マルが欲しくば、我を倒してからにして貰おう。キリッ!



「大蛇様。そのような人、居りません。」


控え目に、牙滝神きばたきのかみ


「そうか、居らぬか。」


大蛇、御満悦。



良村の皆に認められる男は、居るかも。しかし神を、それも『はじまりの隠神』を倒せる人など、居ません。



「愛し子の事は扨置さておき。耶万の国を、耶万社やまのやしろの者が抑える。というのは、どうだろうか。」


早稲神の提案に神神かみがみ、大賛成。


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