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祝 ~hafuri~  作者: 醍醐潔
大貝山編
521/1588

8-5 二つの会議


ワイワイ、ガヤガヤ。



時は古代。縄文、弥生と時代は進み、巨大古墳も造られ始めた。しづめ西国にしくにが最先端。次いで、中の西国。どちらもいくさの真っ最中。西国統一、成るか?


忘れちゃイケナイ、真中まなか七国ななくに。こちらも大荒れ。とはいえ、話し合いで何とか。力では・・・・・・。だからこそ、一致団結?


四つ国、南国みなのくには様子見。鎮の東国ひがしくにはノンビリ。残る中の東国は、安定期に突入。



つまり、こういうコトである。



鎮の西国と中の西国は、戦で多くの命が奪われた。よって、人を増やさなければならない。ジャンジャンくっつけ、バンバン産み育てて貰わねば。


真中の七国でも、戦で多くの命が奪われた。とはいえ、明るい話題も。波に乗って、イケイケ!


四つ国と南国は、平和そのもの。見守りながら、出会いをサポート。鎮の東国は、強気でグイグイ。思い出に残る、出会いをプロデュース。


残る中の東国。荒れたのは、大貝山の統べる地のみ。サクサク結ぶよ、オススメを。他はアラカルト。



大貝山といえば、深刻な問題が。統べる地に、闇の影響が出始めたのだ。


大祓おおはらえにより、闇は消えた。けれど、人には残ってしまう。おには妖怪に食われ、妖怪は人を。それにより、望まれない子が生まれる。



人として生まれれば、それで。しかしあやが強く出れば、人のときでは生きにくい。死を望んだり、闇に飲まれたり。そうならぬよう、導かねば。




カップリング会議は七日間、朝から晩まで続く。一九社に戻る頃には、クッタクタ。


中の東国。主に南を治める神には、控えている。闇の子、対策会議が。






「さて、はじめましょうか。」


司会進行は、大貝神おおかいのかみ



最も深刻なのはうね。まだ先だが、妖怪の子が生まれる。かもしれない。


次いで深刻なのが、安。耶万やまが作り出した、毒の影響を強く受ける。生まれて直ぐ死ぬか、死んで出て来るか。生き残っても三つまで、育つかどうか。



神が御坐おわせば良いが、御隠れ遊ばせば難しい。どうしたモノか。



「どのような姿でも、生きてほしい。」


「国では難しくとも、やしろで引き取り。」


「とはいえ、人とは違う姿では。」


「悩み、苦しむか。」



人とは、そういう生き物である。見た目で決め、虐げる。他と違っているだけで、爪弾つまはじきに。



「我らの姿は見えずとも、使わしめなら。」


「社の司、禰宜ねぎ、祝。」


「揃って居れば良いが。」



そうです、そうなのです。見えるダケで、祝の力を持たない。社によっては、そんな人も。



耶万やまは・・・・・・。」


耶万神やまのかみが、ポツリ。


「いえ、居ります。継ぐ子アコには、闇の力が。」


良神らのかみ那神なのかみ。揃ってニッコリ。


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