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祝 ~hafuri~  作者: 醍醐潔
良山編
284/1633

6-118 不戦の誓い


あっ。ブラン様と目、合っちゃった。ウフッ。


『まだかな、まだかなぁ。話し合い、まだマダなのかなぁ。』


心の中で歌うくらい、良いでしょ!





「待たせた。天霧山にも、心消こけしの隠れ里にも、良村よいむらからは仕掛けない。仕掛けられれば、他の忍びに頼る。」


ヲォォ、そうですか。ありがとうございます。




さ、お頭方かしらがた。固まってないで、バシッと決めてください。ブラン様を通して、化け王も御覧ですよ。




矢弦社やつるのやしろの忍びではなく、天霧山の忍びとして誓う。良村に、決して仕掛けない。裏切らない。」



はい。ひらの雲ですが、私も誓います。


かしら、頭下げて。もう、こうですよ。指先を揃えて、ひたいをペタッと。そうそう。




「心消のおさとして、影の忍頭として、誓う。良村に、決して仕掛けない。裏切らない。」



そうそう。こちらから御願いして、結んで頂くのです。ん、ブラン様。どちらへ?  まっ、いっか。






この誓い、良村の得になる。


一度ひとたび結べば、解けない。裏切れば、滅ぼされる。オッソロシイよ。しかもコレ、忍びの結び付き。


結んでる全ての忍びが、許しなく良山よいやまに入れない。村じゃなく、山にね。良村は、良山の中に在るからさ。




隠れ里だと違ってくる。


山の中にあっても、ここからウチです! なんて感じじゃ、無いでしょ。囲ってあれば、入らないよ。







「心消の。長のあかし、返すよ。」


「ありがとう。」


「シゲ。三人の忍頭、この家に集めても良いかな。」


「良いよ。いつだい?」




忍びでも、かかります。


水月のひのは、月見山。糸遊いとゆふの月は、天立山。見空の梟は星海山。全て、霧雲山の向こうです。しかも集まるとなると、ぐには・・・・・・。


出来る限り、早く決めます。


決まったら、オレが良村に伝えに来ます。森川の真ん中辺りで、待てば良いですか。良山の裾辺りで、待ちましょうか。




「良山の裾、森川の側で、暫く待ってくれ。」


「分かりました。」


急に伺うんだから、待ちますよ。お気になさらず。




「雲、影。」


ブラン様。いらしたのですね。


「良村との誓い、決して破るな。」


「はい。」


忍び三人、平伏す。





「なぁ、影。」


「何だい。」


「祝の。いつだい。」



先見さきみの力で見えるのは、近い時。先読さきよみの力で見えるのは、近い時から遠い時まで、いろいろ。


いつ起こるのか、分からない。出て来る人に心当たりが有れば良いが、無ければ全く、分からない。


そもそも祝は、隠れ里から出ない。そう決まっている。




里の外に見知った人は、一人もいない。話を聞いた時、根掘り葉掘り聞いた。が、分からなかったのだ。




「そうか。桧らに、話すか?」


「話そう。」


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