表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
祝 ~hafuri~  作者: 醍醐潔
再生編
1447/1599

17-14 忙しないねぇ


取ッ捕まったのは最高位の堕天使、ルシフェル。


冥界の王者、ハデスにケチョンケチョンに打ち負かされて思った。悪魔の敵、化け王を配下にすれば勝てると。






「ベルぅ、助けに来てぇ。」


悪霊のかしら、ベルゼブルは蠅の王。伝染病を媒介する厄介なヤツである。


「来るなら来い!」


やる気マンマンで微笑むヴァイス。






ヴァイスは白子しろこ大蛇だいじゃ。鳥以外ならどんな姿にも化けられるが、移動に不便なので下半身は蛇のままにする事が多い。


今の姿は百足むかで。全ての歩脚に蠅取紙と、蠅叩きを持っている。






「はじまりの一族って、吸血鬼に転職したんだよね。そうだよね。」


「何を言い出すかと思えば。」


化け王、呆れ顔。


「生き血、すするジャン。」


ジャンって。


「ソコの蝙蝠こうもり、化け王の分身でしょう。」


違います。


「血、吸うモンね。」


リュンヌは西洋生まれ。血吸蝙蝠ではアリマセン。




「冥府の争いに巻き込むな。」


はじまりの一族が守るのはアンリエヌだけ。


「その力、天界との戦いにかせ。」


「・・・・・・作るか。新鮮な堕天使を贅沢に使った正餐。」


カーが呟くとヴァイスが蠅取紙と蠅叩きを置き、調理器具を手にした。


「いつでもイケマス。」


がれた刃物がキラリ。


「ヒッヒッ、フゥゥ。」


ラマーズ法か?


「また倒れた。」


せわしないねぇ。






全ての血を抜かれ、逆さ吊りにされた堕天使。


死期が迫っていると悟ったのか、それとも全てを諦めたのか。虚ろな目をしている。




「さて、始めるか。」


化け王城の厨房で、カーが見事な包丁さばきを披露。






天使の肉を食らえば永遠の命を得られる。なんて言われているが、それを確かめた者はイナイ。


カーは不老不死。『堕天使の断罪』を堪能しても判らないのでブラン、ネージュ、リュンヌ、アルバ、ヴァイスが食するコトに。




「カミヲオソレヌトハ。」


その神に反逆して、悪魔になったヤツが何を言う。


「プラナリア並の再生能力だな。」






プラナリアは扁形へんけい動物 門渦虫うずむし類のうち、動物実験などでよく知られるナミウズムシ類の旧属名。渦虫類の一般名相として長い間、親しまれてきた名である。


現在、渦虫類の属名はDugesia属と改称され、Planariaは属名としては使用されなくなっている。



再生力の著しく強い動物で、再生実験によく用いられる事で有名。細片に神経を含めれば、かなり細分しても再生する。


清流や湧き水など、流水中の小石の下などに生息。体は長さ2㎝内外。扁平で伸縮性に富み、頭部は三角形で一対の杯状眼はいじょうがんを持つ。






「誰が自由生活者だ。」




扁形動物門には渦虫類の他に吸虫類と条虫類があるが、後二者は寄生生活者であるのに対し、大半の渦虫類は自由生活者である。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ