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祝 ~hafuri~  作者: 醍醐潔
西国統一編
1285/1591

15-3 過剰戦力?


悪い顔をして笑っているのは伯耆ほうきの社憑き、守り海頭うみがしら波子はこ。海の守り、伯耆海軍大将を務める和邇わにおにである。


その隣で四肢を動かす伯耆の社憑き、守り陸頭おかがしら猪突いと。陸の守り、伯耆軍陸軍大将は猪の妖怪。泥浴を満喫しひと風呂ぷろ、ではなく一泳ぎ。






「ふぅ、スッキリした。」


ブルルと体を振り、水気を飛ばす。


つつくぞ。」


と言ってから探知さじ、思い切り猪突の額にかぎ状のくちばしを立てた。


「フギャァッ。」


尖ったトコロでブスリ。そりゃぁ、痛いよ。






伯耆軍、三大将。海から近い川辺で作戦会議中。



真中まなか七国ななくにが一つになり、力を蓄えている。ソレを知ったしづめ西国にしくに、中の西国の大王おおきみが騒ぎ出す。」


探知が腐肉に食らいつき、ゴックン。幸せそうな顔で死肉をムシャムシャ。


「よく食べるね。」


波子、呆れ顔。


和邇も肉食だが、捕れ立てピチピチの肉が好き。




安蓺あき穴門あなと、出雲、因幡いなば磐現いわみ吉備きび周坡すは、伯耆。いづれも海に面している。




「出雲は戦いに向かぬ。」


大国主神おおくにぬしの使わしめは兎。社憑きも、その大半が兎チャン。後ろ足をタシタシしながら頑張ってマス。


「向かぬが、あの兎。」


和邇を騙して海を渡る知恵と度胸、大陸妖怪を黙らせる覇気も有る。加えて家柄も良い。


「出雲、伯耆、因幡に後見うしろみ。それも人のとき、隠の世に。」


有名兎ですから、他にもイロイロ。うふふ。


「良いな。」


三大将、揃ってポロリ。






「まぁアレだ。海は任せろ。」


波子、ひれをパタパタ。


「陸は任せろ。」


猪突が鼻先を上げ、ニヤリ。


「空は、グフフ。」


探知の左目がキラリと光った。






公表してイナイだけで、他の社だって持ってマス。


大陸から持ち込まれるアレやコレを祓い、神の御元に並べて微笑む。そんな使わしめたちが、考えナシに動くワケ無いよネ。



中の西国、西端にある穴門社あなとのやしろ響灘ひびきなだも管轄。使い和邇は穴門衆と呼ばれ、和邇の妖怪が三割、隠が七割。


同じく西端にある周坡社すはのやしろ镾灘いよなだも管轄。使い和邇は周坡衆と呼ばれ、和邇の二割が妖怪、八割が隠。



瀬戸内に面する安蓺あきの社憑き、守り鳥は鳥の隠や妖怪で構成される特殊部隊。


昼はワシタカ類、夜はフクロウ類が暗躍。最弱と言われるスズメ部隊は情報収集能力に長け、猛禽類が一目置く。



同じく瀬戸内に面する吉備の社憑き、紅備べにそなえは動植物の隠・妖怪で構成された特殊部隊。赤松隊には陸、雉隊には空、牡蠣隊には海の生き物が所属。



磐現の社憑き、花咲はなさきは毒を持つ動植物で構成された特殊部隊。ある意味、やまと最強。



真中の七国に接する因幡には、守り影。白夜間神はざまのかみの使わしめ、雪花きよはるを慕う隠や妖怪で構成される特殊部隊。狐率高め。



その隣、伯耆にはハッチと愉快な仲間たち。


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