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祝 ~hafuri~  作者: 醍醐潔
西国統一編
1284/1592

15-2 出された物は


中の西国にしくに、治めの八柱は美古冨山みことやま神議かむはかり。


同日同時刻、使わしめたち。淤岐島おきのしまに集まってワイワイ、ガヤガヤ。






「話し合いで片付いたと思ったのに。」


大国主神おおくにぬしのかみの使わしめ、稻羽いなばは白兎のおに稻羽之素菟いなばのしろうさぎと呼ばれる、あの兎サンです。


「多くの舟が沈むんだろうな。」


周坡神すはのかみの使わしめ、よしみ和邇わにの隠。穴門衆あなとしゅうに比べると好意的?


「まぁ、難しいでしょうね。」


因幡神いなばのかみの使わしめシラは元、人間。妖怪の国守になって欲しいと頼まれるも、戦闘向きではナイと断った。






淤岐おき伯耆ほうきの北方、日本海に在る島群。島前しまえ島後しまとと多くの小島からなる。


全て火山島で温暖。近海に優れた漁礁アリ。






「頂き物ですが、どうぞ。」


淤岐諸島を統べる豊穣の神、和巣神わかすのかみの使わしめ、印鳥いどりが持て成す。


美味おいしい。コレは何の肉ですか。」


安蓺神あきのかみの使わしめ、しゅん狗鷲いぬわしの隠。いろんな動物を捕食するが、初めての味に興味津津きょうみしんしん


「猫の肉です。」


同じく和巣神の使わしめ、ゴメが微笑む。


「ニャにっ。」


マサカの猫肉。猫は猫でも大山猫おおやまねこではなく、あのニャンコ肉。


「伯耆の守り空頭そらがしら探知さじさまが大陸おおおかからの舟で見つけた。とか何とか。」






猫。ネコ目ネコ科の哺乳類のうち、小形のモノの総称。エジプト時代から鼠害対策としてリビアネコを飼育、家畜化したとされ当時、神聖視された。



在来種の和ネコは奈良時代、中国から渡来したとされる。が、お猫様はキマグレ。荷物に紛れて密入国してもオカシクない。


ソレを発見し、速やかに処理。






「探知さま、なら。」


と言ってパックン、もぐもぐ。


吉備神きびのかみの使わしめ、げんは鷹の隠。体は小さいが狩りが上手うまく、狙った獲物は逃さない。


「そう、ですね。」


と言ってパクリ。


穴門神あなとのかみの使わしめ、(くしろ)は和邇わにの妖怪。愛妻家でくじらが大好物。






アレルゲンの摂取は出来ません。けれど違うなら、出された物は残さず食べる。それが礼儀。






「うん、イケル。」


磐現神いわみのかみの使わしめ、べに紅花べにばなの妖怪で毒使い。見た目は可憐かれんだが過激派。毒をポタリと垂らし、かしてから吸収。


葉をピコピコ動かし御満悦。






「探知さまは妖怪になる前、猫との戦いで左の目を。」


稻羽が前足を揃える。


兎は草食なので、初めから供されてイマセン。


「赤い目からピッと、見えないナニカが出ますもの。」


伯耆神ほうきのかみの使わしめ、ハッチ。ドキドキしながら後退あとずさる。


ハッチは蜜蜂。同じく、初めからナイよ。






探知は空の守り、伯耆空軍大将を務めるかもめの妖怪。左目が赤く、頭頂部に羽が一本のびている。


妖怪化する前、リビア猫との戦いで左目を負傷した事で電波探知機能を得た。鳥を狙う猫を発見次第、血祭りに上げる事で有名。



・・・・・・ニャンコたち、逃げて。


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