15-1 供物が
新章スタート!
鎮の西国と中の西国で、同時に統一戦争勃発。
激怒した卑呼姉弟、儺からの独立を匂わせた。慌てた儺国王は琅邪と結んだ里に乗り込み、アッサリ御用。イロイロあって神議り@出雲に呼ばれました。
ところ変わって中の西国。八王が集い、話し合いにより中の西国を出雲が統一することが決定。それを知った武器商人が集まり、武装して攻め込むも失敗。
琅邪が動けば骸が増える。あな恐ろしや。
西国統一編、はじまります。
真中の七国が統一された。その知らせはアッと言う間に広まり、やまとに平和が訪れる。
と、ココまでは良かったのだが・・・・・・ナゼだろう。鎮の西国と中の西国で、『同時に』統一戦争が勃発。
「どうして。どうして殺し合うのだ、人は。」
人の世、中の西国に御坐す治めの八柱。美古冨山に集い座して、御頭を抱え為さる。
やっと穏やかになった、と思ったら戦だもの。神サマじゃナクても嘆かれます。
「この戦、そう長く続かぬ。」
穴門神。
大陸から近く、響灘をも統べるためか、血の気が多い軍神で在らせられる。
「いろいろ足りぬからな。王だか長だかが集まり、大王を退けるか。」
大国主神。
国造りの神、農業神、薬神、禁厭の神で出雲に御坐す。
「話し合いで収めるだろう。」
伯耆神。
快晴の日が少ないからか色白で、果実が大好物。農業、林業、水産業、牧畜および狩猟業を推進なさる火山の神は美食家。
「蜂に刺されると大事だ。」
磐現神。
寡黙だが巨体で、眼光も鋭い山神で在らせられる。
伯耆は第一次産業が盛んで、他より蓄えも多い。だから真中の七国に狙われていたが、その度に虫の大軍に襲われ撤退。
司令長官は伯耆神の使わしめ、蜜蜂の妖怪ハッチ。梨が大好物な女王サマよ。
伯耆の社憑き、使い蜂は妖怪軍団。
現在12師団ある。複数の連隊や旅団からなり、それぞれ少数の雄蜂と数万匹に達する働き蜂で構成。控え目に言って迫力満点。
因みに、『伯耆の守り』という名の伯耆軍もあるヨ。
コチラは蜂と人を除いた動物の隠、妖怪で構成されてマス。
「狩り人、樵も増えた。」
因幡神。
農林業と水産業を推進なさる山神で在らせられる。
「山を荒らすなら、その時は。」
周坡神。
水産業と林業、果実栽培を推進なさる山神は米が御好き。
「地を荒らさねば、それで良い。」
安蓺神。
耕地が狭いので、ソレを補うために藺草の栽培や織物業、木工業、酒造業を推進。感情的ではナク合理的な物の考え方を為さる山神で在らせられる。
「早う気付けば、丸く収まろうて。」
吉備神。
山地は酪農、盆地で米作、高原では畑作を推進。林業、漁業にも注力なさる山神は牡蠣が御好き。
八柱とも美味しい物を食べ慣れていて、味の良し悪しを識別する力が御強い。治めの地が荒らされれば供物が減る! じゃなくて、多くの命が奪われてしまう。
そんなコト、決して許しません。