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僕の手で、君を温めてあげたいんだよ。

作者: 七瀬






氷姫との出会いは? 僕が登山家でね! 山を登るのが好きだったんだ。

僕が、雪山に一人で登っている時だった。

その時は、猛吹雪で前が見えない状態でも僕は歩き続けていた。

そうしないと? 意識が失いそうだったからだ。

僕は、足を止めることなく歩き続けた。

でも? 僕は何処かで意識を失い、目を開けると、、、?

そこは、氷の国だった!

僕を助けてくれたのは、“氷姫”だったんだ。

僕は、一瞬で氷姫に一目ぼれしてしまう。

氷姫も、僕の事を気に入ってくれたみたいだ。

僕は、しばらく氷の国で休ませてもらう事になった。




『ねえ、どうして君の手は、そんなに氷のように冷たいの?』

『私は、氷の国の氷姫だからよ!』

『もし? 僕が、君を温めたいって言ったら? 君はどう思うかな?』

『ブランディアが、そう言ってくれるなら? 私を温めてほしい!』

『温まったら? 君はどうなるの?』

『溶けてなくなっちゃうよ!』

『じゃあ、僕は一生! 君を温めたりしないよ!』

『ウフフ、嘘よ! もしそうなったら? 私もブランディアみたいに

人間になれるかもしれなわね!』

『・・・君は? “人間になりたい”と思った事があるの?』

『ないわ! 今まではね、でも? ブランディアに会って人間もいい

かなって思うようになったの!』

『僕は君の為なら! 人間じゃなくなってもいいよ! 氷の国で住む

住人になるよ!』

『・・・それはダメよ、ブランディア! 貴方は、人間だから魅了が

あるのよ! なるなら、私が人間になるわ!』

『・・・氷姫、』






僕と氷姫は? 同じ想いだったんだ。

“相思相愛”“想い想われている。”

ずっとずっと、僕は氷姫と一緒に居たいけど、、、?

今のままだとダメだ!




僕は、氷姫を抱きしめる事ができない!

僕の体温で、氷姫が融けちゃうからだ。

冷たいこの世界でしか? 氷姫は生きていけない!

僕の住む、人間の世界では彼女は生きていけないんだよ。

僕が氷姫の為に、この世界の住人になれば! ずっと氷姫

の傍に僕は居れるのに、、、。

こんなに、想い焦がれた女性ひとは、氷姫が初めてだった。

どうしたら? 僕達は一緒に居られるのかな、、、?






 *



・・・数日後。

僕の体も、元気になって氷の国を離れる事になった。



『・・・氷姫、僕はココに残って! 君と一緒に。』

『それは出来ないわ! 貴方は、この国の住人ではないんですもの。』

『・・・・・・』

『私が、いつか? 人間になって! 貴方に会いに行くわ!』

『・・・でも、』

『それまでの、お別れよ。』

『・・・ううん。』

『サヨウナラは言わない! “またね!”』

『うん! またね!』






僕達は、そう言って分かれてしまった。

数年後、、、僕はある女性ひとと一緒になる!

氷姫だ! 彼女は、【人間】になって僕に会いに来てくれた。

今では、僕は氷姫が少しでも寒いと思うと、、、?

ギュッと抱きしめて温めてあげるんだよ。

彼女は、寒さがダメになってしまったらしい。

あんなに寒い国に居たのにね!

氷の国から、人間になると? 寒さが苦手になるそうだ!

僕の妻は、【氷姫。】

いつでも、僕が君を温めてあげるよ。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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