表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

僕は冷酷な殺人兵器です。

作者: 七瀬





___僕は、普通の家庭で育った。

お父さんお母さん、お兄ちゃん、妹の3兄妹。




___僕のお父さんは、何事にも厳しい人で。

毎日ように、僕たち兄妹は? 子供の頃、よく父親に怒られる。

一番下の妹は? 女の子というだけで父親に可愛がられ

僕と兄も妹だけは、可愛がっていた。



___僕のお母さんは、お父さんが厳しい分。

とっても優しいひとだったけど? 父親の言葉には絶対だった。

例え、僕や兄が母親の目のまで父親に殴られていても。

母親は、僕たち兄弟を助けてくれる事は一度もなかったし。

父親の暴力を止めてくれる事もなかった。





 *



___ある日。

父親の知り合いだという人が、僕と兄だけ連れて行った。

母親は、何も言わずに僕と兄をその男に差し出した。



___何度も何度も。

僕も兄も、母親に“助けて!”と叫んだのに、、、。

母親は、ただ寂しそうな顔で僕たちを見ていただけだった。





・・・僕と兄が、連れていかれた場所は?

僕たちのような、年齢の子供がたくさんいる場所。


【・・・ここは? 一体!? 何処なの?】



___そうすると?

その男が、僕たちにこう言った。


『___今日から、ココが! お前たちの家だ!』

『・・・・・・』




子供たちは皆、機関銃を持たされて、的のようなところに

銃で撃っていた。


【バババババーン・ババババババーン】



僕よりもまだ、小さな男の子も銃を持っている。

他の場所では? 人の殺し方について子供たちが授業を

受けていた。



更に他の場所では?

戦闘になった時の、戦い方を習っている。

柔道やカンフー、空手に、ボクシングなどいろいろ。





___そして、僕たちをココに連れてきた男が僕たち

兄弟に“俺に着いて来い!”と言った。



僕と兄は、その男の後ろを着いていく。


『___おーい! みんな集まれ! 今日から入る【新人】2人を

紹介する! おい! お前から、名前を言え!』

『・・・ボクは、アトム! アトム・ブライアン。』

『よし! 次!』

『・・・僕は、ティム・ブライアンだよ!』

『・・・歳は?』

『・・・ボクが、13歳で弟が10歳。』

『よし! 今日から、ブライアン兄弟と仲良くしてやってくれ!』

【___はい!】




___僕と兄は、その日から。

【殺人兵器】として、ココで生活を強いられる事になった。



___毎日、訓練を受けて。

人を殺す教育を受ける! 初めは、小動物から大きな動物に変わり

狩りをするような感覚を植え付けられる。



『___人間は、敵だ! 敵だと思ったら? 撃ち殺せ!

息の根を止めろ! 自分が殺されたくないなら、相手に情など持つな!』




___来る日も来る日も。

同じ言葉を植え付けられる。

僕も兄も、徐々に“洗脳されて” 殺人兵器になっていった。




 *



___そんな時、この場所を狙って襲ってきた派閥派のグループ

がいたんだ! 僕たちが深夜、寝静まった時間を見計らって。

集団で襲ってきた。




___たくさんの罪のない子供たちが死んでいった。

僕は助かったが、兄は殺されてしまった。



___それが、僕が16歳で兄が19歳の夏の暑い日だった。

僕は暑さで寝苦しさを感じて、僕のお気に入りの場所で横になって

つい眠ってしまったんだ。



___戻った時には?

僕らの居た場所は? 焼け野原のように炎に包まれていた。

僕は、急いで兄を探し! 見つけ出した時には、息絶えようと

していたところだった。

兄は、右足に銃弾が1発、左腕に1発、心臓に1発。

合計3発の銃弾を撃たれていた、致命的だったのが心臓の1発だった。



___兄が、最後に僕に言った言葉は?


『・・・ティム! お前はボクの自慢の弟だよ。』

『・・・兄さん!』

『・・・・・・』




___兄は、その言葉を最後に亡くなった。




 *



___僕は、それから。

一人で行動をすることにした。大きな組織には入らず

【殺人兵器】として! 依頼があれば仕事を引き受けるだけ。

 



___僕は、憎しみと兄を殺した男への復讐の為に生きている。

今も、何処かで。


何万人、何十万人もの罪のない人々を、僕は殺してきた。

殺人兵器としてね。



___そして、僕は今も殺人兵器として、人を殺している。





最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ