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私は魔王の隠し子らしいです  作者: (名前未定)
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衝撃の事実、明かされる

「今まで隠してきましたが、あなたは実は魔王の子なのです!ちなみにさっき宣戦布告して来た魔王とは別の魔王です!」

「母さんが狂ったー!?」

ノチノールと名乗る魔王がヘイムンクーバ神聖王国に宣戦布告してきたその日。

同日15歳の誕生日を迎えた娘、デュモリナ=セイラムは母から衝撃の告白を受けることになった。


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ヘイムンクーバ神聖王国、その中心の王都ヘイムンクーバに暮らす娘、デュモリナ=セイラムの話をする前には、

まず母であるギムリナ=セイラムの話をしなければならない。


ギムリナ=セイラムは、あまり豊かでない農村に生まれた、単なる村娘……のはずだった。

しかし、2歳の時には魔法を行使。特異性に目を付けた当時の領主がギムリナを『手駒』にしようと私兵を差し向けたところ、強硬な手段に出た者はすべて返り討ち、再起不能。あまり乗り気でなかった一部は無事であった。

もともと悪政を敷いていたことで領民の反感を買っていた領主は反乱を起こされ、家は取り潰しとなった。その時、ギムリナは反乱の旗頭になったとかなってないとか。

しばらくの間おとなしく過ごしていたかと思えば、通常15歳からが入学適正年齢とされる国立王都魔法学園に8歳の時に入学。実はこの時から、ギムリナの行動の裏には政治的働き掛けがあったとされる。

隣に立つ者は今後二度と現れないと言われるほどの天才の名をほしいままにしながらも、それ以上に学園史上最大最悪の問題児として名を馳せ、1年目にして卒業の名目で放校。

10歳の時点では"何故か"王宮への出入りが自由となり、出入りをはじめてから8年間ほとんど常に王都・卒業したはずの学園、王宮、あるいは国そのものを巻き込む事件・事故・大問題(歴史の闇に消された事件も数知れずと言われる)を起こしつづけ、

ついには18歳の時に「ちょっと魔界行ってくる」と周りの者に言い残し行方不明となる。

結局ギムリナは27歳の時にふらりと王都に戻ってきたのだが、その時に連れていた娘が、当時5歳のデュモリナ=セイラムである。


そして当のデュモリナの話となる。

デュモリナは母親と同じ赤毛に、ギムリナ曰く『父親によく似た』空色の眼を持つ。

眼の色以外はギムリナに瓜二つの顔立ちなのだが、ギムリナの目の色は髪と同じ赤でありギムリナの父母も赤目、なのでこの眼の色は父親に似なければありえないものであった。

またデュモリナの性格は、「嵐が人の形をしている」とまで言われた少女時代のギムリナとは異なり、かなり落ち着いた性格をしていた。

かといって年頃の娘が持つようないたずら心などがないわけではなく、特に歳の近い友人とはよく悪だくみをすることもあった。


特筆すべき点としては、「歳の近い友人」の中にはヘイムンクーバの王位継承権第1位である王子アローバ=ヘイムンクーバと、その妹リコリー=ヘイムンクーバが含まれることである。

ギムリナは比類なき魔術師であったため、乞われて王宮付き魔術師の座に就くことになった。――なお、これはギムリナに手綱をつけておくためとも言われている――

そしてギムリナが『お願い』した結果、デュモリナもまた王宮の出入り自由権を得ることとなり、『自然と』王子・およびその妹君の遊び相手になったのである。

また、王子アローバはデュモリナと生まれた日が同じであることも、かの兄妹親交を深める助けとなった。

王宮の者たちははじめギムリナの娘が何をやらかすかと不安がり監視をしていたが、デュモリナ『は』大きな問題を起こさなかったこと、『王からの直々の命令』などにより、早々に「デュモリナ嬢は王宮内を好きにさせて良い」と見られるようになる。


そうして時は流れ、デュモリナと王子アローバの15歳の誕生日、および魔王ノチノールの宣戦布告の日を迎える。


初公開作品です。結末、頭にないけどとりあえず書き出したからには完結させたい……。

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