空想
窮屈な世界だから夢を描く。
「消えたいな」って思う時はいくらでもある。
「死にたいな」って死ぬ気もないのに願う時もある。
馬鹿だとわかっていても、狭い世界に僕は独り。
空想は虚しく溶けていく。
皆が言ってるから
「それでいいや」
知らないけど顔色見て
「あれがいいよ」
面白くないのに腹抱えてる
「ほんとそれな」
顔を歪めて心の内に思う
「僕は笑ってる?」
人も恋も金も全て。
嫌いだから夢を描く。
一生誰にも関わらないで、ずっと独りで生きていく。
隣にいない君を忘れて、誰にも知られず死んでいく。
そんな馬鹿げた夢を抱いて、今を静かに歩いてる。
変わらない日々を嘆いて
寂しい今に喘いで
どうせ誰も笑わないなら
こんな世界終わってしまえばいい。
暗い夜に日は灯らない。
哂う奴らに声は届かない。
閉じ込めよう、何もかも。
心の外に追い出してしまおう。
見える景色に色はないけれど
今を少しは笑えるかも
そんな空想ばかりしてる。
諦めるのも時には大事。




