18/42
こころの声
心の中でずっと、叫んでいる。
ただ、
愛されたかった。
どれだけ傷つけられても。
どれだけ汚物のように扱われても。
蔑み、殴られ、捨てられようと。
ただ自分を見ていてほしかった。
必要だ、って言ってほしかった。
自分が誰だか分からないから。
生きてる理由が見つからないから。
僕は誰?
――壊れそう。
私は何?
――消えてしまえ。
俺は必要?
――生まれなければよかった。
何で……
誰か手を取ってよ。
愛のない私の手を。
誰か見つけてよ。
自分が見えない俺のことを。
――誰か、聞いて。
――僕の、話を。
心の中でずっと、叫んでいる。
『可哀そう』だとか『何とかしてあげなくちゃ』とか、そういう無責任なことは考えてないです。けど、少しでも理解しようとすることは出来るはずだから。




