とある二人がのろけるだけの話
テーマ:相手の好きなところを出来るだけ多く言えたほうが勝ちです。
じゃあいきます。
僕は君の声が好き。優しく澄んだその声が。それに目。真っ直ぐ僕を見つめる目。性格も勿論。思いやりがあって純粋で。君の手料理もすごく美味しい。健康を考えて作られてる。外見だって好みだよ。他の誰より可愛い笑顔で泣き顔も綺麗だと思う。
合計五つ。僕にしちゃ結構多く言えた気がする。これだけ言えたら勝てるかも。
ね、君は僕のどこが好き?
「うーん……言葉的には一個しか言えないんだけど、良い?」
一個!?待って、僕って実はあんまり好かれてない?
いや、でも、「言葉的には」ってのがよくわからないから、きっとそれがポイントなんだよね?
……ね?ちょっと不安になってきた。
ねぇねぇ、そんなにニヤニヤしてないで早く言ってよ、意地悪。
「聞きたい?」
聞きたい聞きたい。すごく聞きたい。早く教えて。
「あのね……『全部』大好き!」
……ああ、そうきたかぁ。参りました。
ありがとう。正直かなり恥ずかしいんだけどかなり嬉しい。
なんかもう回数勝負とかどうでもいいや。引き分けってことで。
僕も君が、全部大好き。




