疫病神ノ話 其ノ零
青春の 始まり告げる 鐘が鳴る
4月7日月曜日
普通に平凡な始業式の日。
今日から高校2年生の春が始まる。
いつも通りにいつもの様に通学路を歩いていなかったらこんな事にはならなかった。
この日、僕が遅刻や寝坊をしていたらこんな事にはならなかった。
兎に角僕はその通学路のとある角で彼女と出会った。
正確にはぶつかった。
さながら恋愛漫画のように。
ただ、そのまま恋愛が始まればよかった。
ただ、そのままぶつかって終わりたかった。
こんな在り来たりなフリが入ればもう彼女に何かがあると察しがつくだろうが正しくその通り。
《ぶつかった彼女は疫病神だった。》
正確には疫病神に取り憑かれた人間だ。
疫病神の様で疫病神ではなく疫病神の形をした疫病神ではない人間だった。
ただ、この出会いはまだ序章に過ぎなかった。
これからは疫病神とは言わずとも神や、幽霊
つまり非現実であり非実体の
一括りにまとめると化物達に出会う。
これらは全て僕の青春の一部だ。
これからはそんな事が起きる。
そんな話だ。
お読みいただきありがとうございます。
この小説は完全に暇潰しに書いたものです。
過度な期待はしないで下さい。
次話ももしよろしければ