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61話 ボッチになった俺

 えー今の状況どうなんだろう。

 山に登りだして1時間ほど経った。

 今俺の横で一緒に山を登っているのは、1年A組の担任でありまた学園都市理事長兼学園都市市長の肩書きを持ち、また30年前の戦いで6勇者の1人である炎帝ネイ・イチジョウと一緒に歩いている。

 おかしい、何故ネイと2人で山登りをしているんだ。


 1時間前

  

 点呼の15分前にリリーナの友達が3人が登校してきた。

 友達たちはリリーナが俺たちと一緒にいることに不思議に思い遠巻きで俺たちを見ていた。

 

 「友達に今日は一緒に行けないことを伝えてきます」

 

 リリーナは友達の方に走っていった。

 どうやら今日は友達同士で楽しくハイキングをするつもりだったみたいだ。

 なんだか悪いことしたかなと思っていると


 (これはチャンスね)


 (ん、何がだ)


 (もちろんアリスの友達作りよ)


 (ん??)


 (とにかくあたいに任せなさい)

 

 そう言ってイフリートはリリーナたちの方に歩いて行った。

 リリーナたちと少し話したイフリートはこちらに振り向き


 「アリス!こっちに来て」


 イフリートがアリスを手でこっちにお出てとジェスチャーをする。

 どうしたらいいか俺の方を見るアリス。


 「とにかく呼んでるから行っておいで」


 「うん」


 アリスはイフリートたちの方に駆け足で向かって行った。


 リリーナが急遽アリスのメイドをすることになったので友達たちに一緒に登ることができないことを伝えに行ったところイフリートが話に割り込んだ。

 せっかく一緒に登る約束をしていたのに申し訳ないと言うことでイフリートはリリーナの友達も一緒に登ることを提案した。

 リリーナの友達も困惑したみたいだが最終的に一緒に登る提案を喜んで了承した。

 あとから聞いた話だが、どうやらリリーナと彼女の友達はどうやらイフリートを憧れているみたいだ。

 どこに憧れるのか不思議に思ったが、俺が富士の樹海に行っているときに色々あったみたいだ。

 彼女たちはイフリートと同行できるのがすごく嬉しいみたいだ。

 

 女の子同士なので俺は遠慮した。

 男の俺がいると気まずいと思ったからだ。

 それにイフリートがいるからアリスの護衛は大丈夫だろう。

 アリスたちの出発を見送ったあと、俺も誰かいないか周りを見回してみたが生徒は誰もいなかった。

 あれ……俺しかいないのか?


 「キラ、何をしているの。みんなもう出発しているわよ」


 後ろから声が聞こえたので振り返るとネイが立っていた。

 

 「ああ、ネイは何しているんだ?」


 「こら、先生をつけないさい、先生を」


 「いいじゃないか、別に俺たちだけしかいなのだから」


 「だめ。けじめはつけなさい」


 「わかったよ先生。で先生はなにしてるんですか?」


 やはりネイを先生と呼ぶのは抵抗があるな。

  

 「私は生徒の安全確認のため最後よ。先頭はシェリルに任したの」


 ここに居るのは俺だけだから俺が最後か……

 誰も俺を誘ってくれなかったな……

 やばい目元から塩水が出そうだ。


 「キラは一緒に行く人いないの?」


 グサッ

 ネイの言葉の矢が俺の胸に刺さる。

 イタイ。

 

 「くうっ、どうせ俺なんて……」


 俺は地面に座り込み木の枝で『の』字を書く事にした。

 あ……癒される。

 そんな俺を見ているネイが呆れたような表情で


 「もうそんなとこに座り込まないの。ほら一緒に行ってあげるから立ちなさい」

 

 グサッ

 ネイの追い打ちの言葉の矢が俺の胸に刺さる。

 俺の手を引っ張り立ち上がらそうとするネイ。

 呆れた表情をしているが何故か目元は笑っているように見える。

 面白いのか俺のボッチ状態が……

 とにかく俺が最後みたいなので仕方なくネイ一緒に山に登ることになった。 

遠足編ですが、アリスの友達作りをメインに書こうと思ったのですが、いつの間にか綺羅のボッチ話になってしまいました。


お気に入り登録してくださった方ありがとうございます。


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