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僕は勇者五代目!  作者: 齊藤さや
第一章~戦うイギ~
9/43

思い付きでもなかなか上手くいくもので

前回の冒険の書を読みますか?

はい←

いいえ

「他に木の実がなってるような所は無いのかな」


 というわけで再び捜索。すると、その森の奥にはたくさんの木の実がなっているではないか。

なんでここに来ないんだろう?考えながら歩きまわっていると


「勇者、危ない!!」


ドーン


 何かがぶつかってきた。思わず倒れる。振り返るととても大きなマキチューである。体長1Mはありそうだ。

ここは、こいつの縄張りだったのか。そして今の僕たちは侵入者のというわけか。


「戦ってもいいよな?」


「あったりまえじゃないの!早くしないとまた来るわよ」


 僕の初戦は巨大マキチューになった。


 マキチューは僕をめがけて飛びかかってきた。剣で押し返すが、相当な力だ。このままではまた倒されてしまう。一旦引いて、マキチューの出方をみると、噛みつこうと走ってきた。頭をめがけて剣を振り下ろす。しかし、一度はひるんだがまた噛みついてくる。

急所はいったいどこなんだ?

剣を握る手に力を込める。


 そのとき


「マヌスン」

声と同時に、マキチューめがけて火の玉が飛んでいった。


 マキチューはあっという間に力尽きた。


「勇者、弱いのね」


 その声はリザベラ。こんな魔法を使えるのか。魔法使いか羨ましい。


「僕が弱いんじゃない!この剣が悪いんだ」

 確かに、たった一度の戦闘で刃こぼれしてしまうほど剣は脆かった。

けれどもやはり言い訳にすぎない。


 ともかく、これで場所は確保出来たであろう。

後はどうやってここに連れてくるかだ。


 もう暗くなりかけているし、さほど時間は無い。

城内に戻ると7歳くらいの子どもが笛ラムネで遊んでいた。


 これだ!きっと笛で付いてくるに違いない!誰かさんもやっていたことだし。

早速笛を買いに行って、例の排水溝の所で吹いてみた。思いの外反応しない。虚しく響く笛の音。

無意識に、母がいつも歌ってくれた子守唄を吹いていた。


すると、マキチューが催眠術にでもかかったように、こちらに集まってきた。


「えぇぇ?!勇者凄いじゃないの」




 こうして無事にマキチューの危機は去った。

辺りはすっかり暗くなっていた。城内を見てまわるのは明日だな。住民たちに口々に感謝されながら、二人は宿屋に帰った。


冒険の書に書き込みますか?

はい←

いいえ


・・・・・・・


書き込みました。

おやすみなさい

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