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僕は勇者五代目!  作者: 齊藤さや
第一章~戦うイギ~
7/43

部屋は二つにしてください

前回の冒険の書を読みますか?

はい←

いいえ

 さて、取り合えず城内には入れたわけだが、宿屋の場所が分からない。入り口にいた人に聞いても


「ここは、カダルナ城。中央の城には王様がいらっしゃるよ」


としか言わないもんだから困った。


「仕方ない、歩こうか」


 歩くこと3分、宿を見つけた。ちょっと年季が入ってそうな建物だ。


「こんな古風な場所に泊まれるのね!旅って感じだわ」


 ……そういう言い方もあるのか。

 まあともかく入ってみる。


「いらっしゃい

 お泊まりですか?」


「はい、今日って空いてますか?」


「空いてますよ。一部屋ですか?」


「一部y

「二部屋でお願いします!」


「お金もそんなに無いんだし、一部屋でいいじゃいか」


「イヤよ。一人でゆっくりしたいし……」


 別にそういう訳じゃあ無かったのに。


 いや、本当に。


「二部屋でいくらですか?」


「80ペルだよ。前払い式だから泊まるなら今お願いします」


 良かった。安い。財布から硬貨を取り出して払う。


残金1922ペル


 リザベラが財布を覗きこんでくる。

「うん?なんか増えてない?」


「あっ、家で食料探してるときに4ペル拾った」


「考えたんだけどさぁ、仕事とかしないとお金増えないよね」


「魔物を倒して貰うってのが無くなったしね」


「そもそもそこがおかしいと思うのよ。なんで魔物がお金持ってるのか」


「……知らないよ……拾ったんじゃない?

 それか、何処かに実は魔物の町があって、そこではお金が使われてるとか」


「勇者にしては面白い発想ね。でもそれいいじゃない。」


「勇者にしてはって……この数日で君は僕の何を知ったのかな?」


「忘れっぽいところでしょ、そしてすぐに弱音を吐くところ、単純なところ……まだ続ける?」


「イヤっ、いいもういい。そして聞かなかったことにする。僕はそんなんじゃないもん」


「じゃあやめるわ。面白かったのに。


 魔物の町、あるんなら行ってみたいわね」


「人間禁制だと思うけどね」


冒険の書に書き込みますか?


はい←

いいえ


・・

書き込みました。

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