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僕は勇者五代目!  作者: 齊藤さや
第一章~戦うイギ~
5/43

戦うイギはどこにある?

前回の冒険の書を読みますか?

はい←

いいえ



説明(ぐち)から入るようです

 ※みんな誤解してそうだから一応説明しておこうと思う。「考えさせてくれ」の後にセーブして一日経ったから、一日考えてたんだろうとか思った人もいるかもしれない。


 でも実際はセーブしたらそれっきりで、この世界の時間は止まってしまうようなのだ。従って僕は考える時間がなかった。リザベラ酷いよ。

なんでこんなゲーム調にしちゃったのかは分からないが"そういう設定だからよろしく"って作者が僕に言ったからということで説明終わり。




「そもそも経験値ってなんなのかしら?(あたい)なんて言っても目に見えないものでしょ?経験は」


 ごもっともである。倒した後に数値が出てくるのはおかしい。


「言い方が悪かったよ、経験値なんて無い。戦って経験を積んで平和を守るのが僕の仕事だと僕は思う。


 リザベラ、君は何で僕と旅をするの?やっぱり、ただ同い年っていうだけなのかな?」


「リザは、一応勇者を助けるのが役目なの。こう見えて魔法は結構使えるのよ。でも、戦う事は好きになれない。平和な村で暮らしていたからかな?


 ……勇者を助ける役目って決まってるけど、今は邪魔しかしてないね……」


 勇者と一緒に旅に出るのは生まれてからすでに決まっていたこと。避けられないことなんだけど、小さいときからこれだけは理解できなかった。


 "魔物"なら倒していい


 みんな同じ命を持った生命なのに。だから私は決めた。勇者には魔物を倒させない。


 魔物の手下なんじゃないかと疑われてるかもしれない。勿論スパイでもなんでもない。

それに、勇者と旅をするのが運命ならば、戦いを止めさせる事ができるっていうのもまた"運命"だと思うの。


「だけどね、リザはどうしても、戦って欲しくないの。同じ命を授かったのに、生まれてきた体だけで倒されるなんていけないと思う」



 リザベラの想いは分かった。目の前で必死になって起き上がろうとしているスライムを見てると尚更だ。


「作戦変更しよう。なるべく戦わないようにする。でも、襲ってきた時はいいよな?」


「私達に非が無かったらね。そうと決まれば行きましょ!私の我が儘でこんなことになっちゃってごめんね」


「いいんだ。僕も頭が固かった」



 二人の中二病予備軍はカダルナ城目指してまた歩き出した。あちこちにスライム達がいて、それぞれ好き勝手にぷよぷよしていた。僕達を不思議そうな目で見るやつもいた。



 これでいいんだ。今日までお父さんとあんなに剣の練習をしてきたではないか。経験のために魔物を倒すのは間違っていたんだ。

 

冒険の書に書き込みますか?

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いいえ


・・・


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