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僕は勇者五代目!  作者: 齊藤さや
プロローグ~出発~
3/43

いい加減出発させてよ

前回の冒険の書を読みますか?

はい←

いいえ

 勇者とリザベラは、取り合えず勇者の家に行くことにした。

所持金2000ペルをあまり使わないようにしようということになったからだ。


「リザ、やっぱりお金は大事だと思うのよね。だって今の装備これだけでしょ?」


「この村に武器屋は無いしね」


「武器のこと考えたら働いてからでも良い感じじゃない?今すぐ行かなくても問題無さそうだしね」


「いやいや、勇者の旅は誕生日からって決まってるんだ。今日中にはこの村から出たいな」


 家に着いた。でも入りづらいよ。


「…ただいま。忘れ物取りにきた」


「あらおかえりなさい。

 まあ、薬屋の娘さんも!家の勇者をよろしくね、この通り、抜けてる所があるから」


 ハクション


「はい、私が居るので大丈夫です」

 仁王立ちで言う。


「頼もしいねぇ。勇者にもみならってもらわなくちゃ」


 ハクション

 勇者は何故かくしゃみが止まらない。

「こんな時に風邪でもひいたのかな?」


 食料も水も持ったし、今度こそ大丈夫だろう。ふたりで元気よく言った。

「「いってきます」」



「いってらっ……あっ、ちょっと待っ…行っちゃった」




 やっと勇者とリザベラの旅が始まる。村のみんなは僕達を見ると、

 頑張ってねだとか、気をつけるのよだとか、お前さん女の子に手ぇ出すんじゃねえぞだとか、帰ってくるのを待ってるからねだとか色々と声援をくれた。


 こうでなくちゃ、やっぱり。



 そして村の外に出た。


 見渡す限り広い野原が続く。


「勇者、とりあえずはどこに行くの?」


「う~んと…カダルナ城」


「お城らしきものは見えないわね。道らしきものがあるから行けば着くよね?」


 勇者は何か忘れている気がしてならなかった。何だろう?食料はパンも大豆もチーズも持ったし…


 うん?チーズ?


「ごめん…地図忘れた」


「さっきの反応はそうだろうと思った。リザ、もう村に戻るの恥ずかしいからここにいるね」


「うん…ごめん」


 今さっきまであんなに胸を張って歩いたことを後悔した。

みんなが僕を見て首をかしげる。お母さんには怒られた。


「一度家に戻ってくるのは良かったんだけど、その時に私の話を聞かなきゃいけなかったのよ。あなたたちが余りにも元気よくいってきますとかいうもんだから、言いそびれちゃったじゃない。人の話は最後まで聞くのよ!良い?例え全く関係無い話をする人でもよ」


「分かったよ。ごめんなさい」


 勇者は地図を手にいれた!


 そして、なるべく人目につかないように、小走りで村を飛び出した。



 リザベラは花を観察していた。


「お待たせ」


「さすがにもう忘れ物とか無いわよね?」


「うん。もしあってももういいよ…」


「方角はこっちであってるね、行こう!」




 二人は気付けなかった。


 …後ろにいた青い何かに

セーブしますか? はい← いいえ


・・・・・・


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