僕のパーティー
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勇者は薬屋の前に到着した。
店員「いらっしゃいませ。あら、勇者じゃない!もう来たのね。ちょっと待ってて、今娘呼んでくるから」
「…あの、僕母に言われて来ただけで、何があるのか聞いてないんですが」
「あら、そうだったの?
勇者はこれから旅に出るのよね?」
「はい」
「勇者の旅には毎回同い年の女の子が一緒に付いていくって話聞いてない?」
「そうなんですか?!」
言われてみれば、おじいちゃんの話に女の子が出てきていた気がする。あまりその話はしてなかったけど。
「まあいいわ。そして今度の旅のお供は家の娘なの」
あの可愛いと村中で有名な薬屋の娘さんと一緒に旅をするのか!
「分かってると思うけど、家の娘に万が一の事があったらただじゃおかないんだからね。
……って言うのは冗談だけど。旅なんだし怪我したり色々あるでしょう。でも、家の娘を預けるんだから少しは考えて行動して欲しいわね」
突然プレッシャーをかけられた。おどろいて返事が一瞬遅れる。
「家の娘遅いわね、ちょっと呼んでくるから待ってて」
勇者は店内を見回してみた。草の見分け方や効能が書かれたポスターが貼ってある。草を食べたり塗ったりするだけで体力が回復するのか。凄いな!植物も隅におけないな。隅に生えてるけど。
さっきの店員の声が聞こえてきた。
「まあ、まだ準備してるの?一週間も前からあんなに言っておいたのに」
「だって、着替えは百歩譲って良いとして、取り合えず一週間分は食料と水持っていかなきゃでしょ。それに薬もやっぱり持っていかなきゃだし……」
「勇者がもう来てるんだから、迷ってないで早く行きなさい!」
店員と噂通り可愛い娘が一緒に店の奥から出てきた。
「ごめんね、待たせちゃって。ほら、謝りなさい」
娘「勇者さん、待たせてしまい、すみませんでした」
「一緒に旅してもらうんだから全然構わないですよ、そんなの」
「それじゃあ、二人ともいってきなさい!気をつけるのよ!」
「いってきます」
こうして取りあえずのパーティーは揃った。
「勇者さんよろしくね。
そういえば名前とかってあるの?」
「僕の名前は勇者五代目。これが名前だよ。それに僕達同い年だし、呼び捨てでいいよ、堅苦しいし」
「それもそうね。でも勇者って苗字だったのね?!てっきりもっと格好……いや、なんでもない」
僕はさっき初めて会った時と同じ人なのか疑うような口調の変わりように若干気圧されていた。
「君の名前は?」
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パートナーの名前を入力してください
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「っっっちょっと待ってよ!!!
なんで貴方なんかに私の名前決められなきゃいけないのよ」
「なんでっていっても…勝手に出てきただけで」
「だからって人の名前勝手に決めてい訳?私だって名前が無いことコンプレックスだったんだから。私、ずっと考えてたの。"リザベラ"ってどうかしら」
「良いんじゃないかな?」
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[リザベラ]
設定しました
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「それで、今の勇者の持ち物って何があるの?把握しときたいのよ。もし盗まれたりしたら大変でしょ?」
別に盗まれるようなものもあるとは思わないが、そもそも盗賊が出たなんて聞いたこともない。なにしろこの村はずっと平和だったのだ。
「持ち物は…
・袋
・錆びた剣
・脆そうな盾
・所持金2000ペル
こんなもんだね」
言い忘れていたが、通貨はペルというものを使っている。紙幣は無く、硬貨のみだ。高いものが無いのだから硬貨で十分なのだ。
「えっ?!食料とかは全くないわけ?!
えっ?!食料とかは全くないわけ?!」
「何故二度言った。
でも、お母さんがくれた宝箱の中にはこれしか入ってなかったし、食料なんて考えもしなかったな」
「食料無しでどうやって生きていくのよ!魔物より飢えの方が怖いわ。リザ、魔物がご飯とかゴメンだからね。買いに行きましょ」
まだまだ出発出来そうにない
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